絶望からの始まり
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た。
瞬間。ガストレアからの敵意が私に集中した。
私のこの龍の姿、変異するのに数分〜数十分かかるという欠点はあるものの圧倒的な戦闘能力を手に入れることができる。
その上、食べたガストレアの分だけ力が手に入る。
翼は鳥のガストレアを食べた時に。
鱗はトカゲの様なガストレアを食べた時に。
鋭い爪は最初に食べたモデル・タイガーのものだ。
私は龍になったことで強化された、視覚、聴覚、そして第六感の様なものを全力で駆使し、アルデバランの居場所を探る。
そして…………
(見つけた)
「ガァァァ!!!」
無論、この姿の時は喋ることは出来ない。
浩一の方を見ると彼は立ち上がっていた、しかし得物を構えてはいなかった。
「お前が敵じゃないのは何となく分かった。お前はアルデバランを、殺る気なんだろ? なら俺のことは放っておいてさっさといけ!」
(…………やっぱり浩一は凄いね)
アリスはアルデバランの方へ飛び始めた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そこからのアリスは正に無双だった。
ステージTやUでは瞬殺され話にならず、ステージVは多少の時間はかかるものの撃破することができている。
さすがに、ステージWを相手にしている時間はないのでスルーしていた。
「「「グガァァァ!!!」」」
襲って来たステージTのガストレアを飛翔による加速をつけたまま、縦に回り、そのまま尻尾で叩き潰す。
『龍尾
りゅうび
』という新しい尻尾だった。
『龍尾』は鱗に包まれており、速さこそ他の尻尾後れをとるが、攻撃力と防御力は桁違いだった。
ステージT、Uのガストレアを木っ端か何かのように吹き飛ばし、ステージVにもスピードさえ乗っていれば、一撃て致命傷を与えることができる。
そして、とうとうアルデバランのを視界に完全に捉えた。
一気に加速し、アルデバランの頭を食いちぎった。
直ぐには能力は手に入らないが、これでアルデバランの能力も、多少劣化してはいるが獲得できたはずだ。
急いで浩一の元に戻って周りのガストレアを全て吹き飛ばした。
そして、次の瞬間なにが起こったのか私は直ぐに理解出来なかった。
浩一がアリスにバスターソードを振りかぶって向かってきて、
バスターソードの刀身の腹の部分でアリスを吹き飛ばし、
アルデバランの背中の触腕に腹部を貫かれた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーえ?
なんで? なんで? なんで? なんで?
アルデバランはさっき、確かに頭部を食いちぎったはず!
な
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