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ブラック・ブレットー白き少女
出会い
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武宗玄とかって…………なに?」


ーーーーーーー只今説明中(´∇`)ーーーーーーー


「わかったか…………」

「うん! ありがとう!」

 結局浩一は、この世界の常識をほとんど教えることとなったのだった。

「じゃあ、今度はこっちからの質問だ…………アリス、お前は何者だ?」

「? どう言うこと?」

「お前は俺達、亡命キャンプの斥候部隊に森の中で発見された。普通はあんなことに一人で居て生きていられるはずがない。お前の眼が赤いことからなんとなく予想はつくが一応聞く…………お前は何者だ?」

 この問いにアリスはどう答えるべきかを瞬時に考える。

「親に捨てられて、その上運び屋みたいなやつらに絶対に戻って来れない様にって未踏査領域の奥まで連れてこられたんだよ」

 一応嘘は言っていない。

「っ! そうか…………それはお前が『呪われた子供達』だからか?」

「たぶんね」

 色々と穴のある回答では合ったが、浩一は捨てられたということだけを注目してたせいで違和感を感じずに受け入れた。

「まあ、俺達はお前が『呪われた子供達』だったとしても関係ない、ここに居たかったら居てもいいぜ」

 その言葉にアリスは素直に驚いた、何故ならば、『呪われた子供達』は世界の何処に行っても、忌み嫌われる存在のはずだからだ。

「意味が分からないっていう顔してるな。周りを見てみろ、子供もいるだろ? あの子供達の半分は『呪われた子供達』だ」

「えっ?」

「俺達の中のほとんどのやつが仕事を失ったやつだって言っただろ?」

 アリスは質問の意図が掴めないが一応頷いておいた。

「その時に暫くの間、外周区で暮らしてたんだが、最初の内は忌み嫌ってたが、接してる内に俺達と変わらない普通の人間だってわかったんだ」

「…………人間全員がそう思えればいいのにね」

「ああ、『呪われた子供達』は東京エリアが大阪エリアよりずっといい場所だって思ったらしくついてきたんだ。まあ、申し訳ないがガストレアが来たときは一緒に戦って貰ってるけどな」

 アリスはこここそが『呪われた子供達』とっての理想的な場所だと思った。

「…………ここにしばらく居てもいい?」

「ああ、歓迎するぜ!」

 こうして、アリスはしばらくの間、亡命キャンプにいることになった。


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 それからさらに数週間がたった。

 アリスは亡命キャンプでたまに襲ってくるガストレアと皆と一緒に戦ったりーーその時にこっそりガストレアを食べたーー、遊んだりして順調に東京エリアまですすんでいた。

 この日までは。


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