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緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
燃える銀氷
30弾 ホームズ家の性教育
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めた。どうしろと?
なんやかんやあったが、丸く収まりそうだと思ったその油断がいけなかったのか。
「で、でもミズキくん。それ……」
「ん?」
白雪が指すのは、実験用の白衣のポケットから顔を出しているレオポンのストラップ。このストラップは割りと大きく、そのせいで携帯をポケットに入れるとはみ出すのだ。
で、白雪はレオポンを示していた指をそのまま動かし、やがてアリアに辿り着く。
――――性格に言えば、アリアのスカートのポケットから顔を出す、レオポンのストラップに。
「ペアルックしてるぅぅぅぅううううう――――!」
ムンクの叫びみたいなポーズで絶叫しながら白雪は噴水のように涙を零す。
「ぺあるっく?」
アリアは現代ではまず使われないその死語を知らないらしく、ポカンとしている。
「ぺ、ペアルックは好きな人同士でするんだもん!私、ずっと憧れてたのに……!」
「す、好きな人同士!?あ、あわわわわわわ!ち、ちがっ、あたしとミズキはそんなんじゃっ!」
泣き出す白雪、パニくるアリア。
もうどっちも放り出してしまいたいが、そういうわけにもいかない。このままだと騒ぎを聞きつけた男子生徒がやってきて面倒なことになりそうな予感がするから。
「はぁ。白雪、白雪」
「うわあああああああああああああああんんん!!!!!!」
ダメだ、全っ然聞こえてねえ。仕方ない、あまり手荒なことはしたくなかったんだが……
「ていっ」
「ひゃう!」
泣きじゃくる白雪の脳天に軽い手刀をかます俺。それでようやく気づいた白雪がこちらを振り返るので、俺は落ち着いて語りかける。
「白雪、お前は俺の言うことが信じられないのか?」
「そ、そんなことないよっ!信じてる……信じてるよ……」
再三の否定のお陰か、態度が軟化する白雪。やはり積み重ねこそが大切なのだ、うむ。
ひくっ、ひくっ、としゃくりあげつつ、白雪は上目遣いで俺を見つめ尋ねる。
「じゃ、じゃあ、ミズキくんは本当にそんなんじゃないの?」
「おう」
「変なこともしてない?」
「うむ」
「き、キスとかも……してないよね?」
「……」
キス。キスですか。魚じゃなくて接吻な感じの方のキスですか。
どうやら今の白雪の言葉が聞こえていたらしいアリアと同様に、俺も石化する。
俺とアリアは誓って恋人なんかじゃない。変なこともしていない。それは確かだ。だが、
(キス、はしちゃってるんだよなぁ。これが)
いや、決して恋愛感情があってしたわけではないのだ。それも問題だとは思うが、今は置いておこう。
あの時の俺達は理子のバカに追い詰められ絶体絶命のピ
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