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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
第26話 白雷の双璧
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隊連携を密にしろ!』
『『『『了解!!!!』』』』
二機の白き雷神の化身から放たれる指示に黒き武御雷を駆る衛士10名が一斉に答える。
其れを聞き届けた双刀の武御雷は跳躍ユニットの出力を徐々に上げ、駈けだす予備動作へと移り、残りの11機も其れに続く。
『我らの
同胞
(
はらから
)
の亡骸、肉片ひとつとして奴らにくれてやる訳には往かない―――全機、異星の化外を殲滅せよっ!!!』
『『『『『『了解ッ!!!!!』』』』』』』
鋼鉄で武装した武士たちが一斉に駈けた。
長崎防衛線後―――第14ハンガー
まるで白亜の像の様に鎮座する白き甲鉄の雷神、零式武御雷type―A
一般・外様武家出身の斯衛軍衛士に与えられる機体であり、漆黒のtype―Cに次いで機体数の多い武御雷だ。
ベースとなった不知火と比べ135%の主機出力を誇り、type―Cと比しても10%の出力増強が為されているほか、高度な最新国産アビオニクスを実装している。
「もっと機体出力を上げれないかな?」
「無茶言わないで下さい。只でさえリミッターを外して出力だけF型相当に押し上げてアンバランスに成ってるんですから。」
「すまない、無理を聞いてくれたこと感謝しているよ。」
その胸前、コックピットレベル通路にて白き零式強化装備を纏う青年が整備兵に要望を言うが、それはさすがに無理だと降参状態の整備兵。
武御雷type―Aは上位機種であるtype―Fに比べ全体的に性能が引き下げられているが、主機と跳躍ユニットは全くの同型を使用している。
しかし、機体のコスト関係から関節強度や機体制御を行うアビオニクスのグレードなどが引き下げられており、其れ等との兼ね合いを取る為に電子的リミッターを掛けている。
リミッターの掛けなければ自身の出力で自身の関節を砕いたり、制御の追いつかないハイパワーな挙動で到底扱えない欠陥品と成ってしまうからだ。
青年は整備兵や上官に無理を言って、そのリミッターを解除してもらっていた。
そして、見事持ち前の操縦センスと極限まで鍛え上げられた技量によりこの暴れ馬足る白き雷神との人機一体の極致にまで至った。
しかし、それ以上の彼が望むレベルの機体性能には正直届いていないのが現状である。
日本帝国戦術機の中で、生産性や整備性を犠牲にした上に最新技術を惜しみなく投入されたこの機体すら上回る機体と成ればもはや、政威力大将軍を持ち回りで担う五摂家専用機である武御雷type―Rしかないのが現状だ。
「――せめて腕がもう弐本あればもう少し楽なんだけどね。」
「中尉は武御雷を修羅像にでもしたいんですか?」
「ははっさすがに其れはちょっと嫌かな。」
二刀流を真
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