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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第465話】
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は寝る前とかにでもコンソール開いて微調整するから、な?」

「……ぃぃ、の? わた、しの機体から……で」

「当たり前だろ? パートナー何だし――てか時間も勿体ないし、そろそろ始めよう?」

「ぁ……ぅ、ぅん」


 俺の提案に小さく応えて頷く簪、必要な機材は集められているため直ぐ様機体を完成させようと行動を開始するが――。


「やっほー。 ひーくんー。 かーんちゃーん〜」


 整備室に入ってきた女子生徒、俺をひーくんって呼ぶのはこの学園には一人しかいない。

 視線を移すと満面の笑みを浮かべて垂れた袖を振り回すのほほんさんこと布仏本音がそこに居た。

 ――彼女ともある種の一線を越えてから、何だか気になる存在になってきている。

 ……てか、えっちな事ばかりしてる俺に原因があるのだが。

 そんな考えを他所に、彼女は物凄く遅いスピードで走ってやって来た。


「本音……」


 簪が彼女を見て思わず名前を溢した、それと同時に僅かに表情に歪みが見えた。


「えへへ、二人のお手伝いにきたよ〜」


 屈託の笑顔でそう告げる彼女は更に垂れた袖を振り回した、幸い今の整備室は人が少ないため当たる事はなかったが、当たれば確実に怒られていただろう。


「かーんちゃん、機体調整とか手伝ってあげる〜。 えへへー」


 にへらっと笑うのほほんさんに対し、簪は明らかに表情が変化した。


「や、やめて……弄らないで……。 あっ、あっ……」


 ――言葉だけ訊くと、のほほんさんに何かしらされてる簪の構図が見えるが、生憎とのほほんさんは打鉄弐式を勝手にいじくり回しているだけだったりする。

 ――それはそうと、簪はのほほんさんが苦手な様な気がした。

 小さくため息を吐いた簪は、打鉄弐式の整備に取り掛かっていたのほほんさんを見ながら口を開く。


「本音……どうせまた、姉さんから言われて……来たんでしょう?」


 姉さん――その言葉で虚さんの事かと思ったのだが、表情を見る限り違っていて、多分楯無さんの事をさしていたのだろう。

 ……俺も頼まれたとはいえ、一応俺自身の意思で彼女に協力すると意思表示はしたのだが――端から見れば、俺も実際は楯無さんに言われて来たと思われても仕方ないかもしれない。

 のほほんさんへと視線を移すと、一瞬首を傾けるが次の瞬間には首を横に振って否定した。


「ちがうよー。 私はっ、かんちゃんの専属メイドだからー、お手伝いするのは当たり前なんだよー」

「………………」


 疑うような眼差し、だがのほほんさんは本気らしく真っ直ぐ見つめていた――そして、またにへっと表情を崩すと。


「月曜から木曜まで、
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