第二話
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まだその時じゃない。さぁ、在るべき場所へ還るが良い。」
そう言うや、鈴野夜の周囲を蒼白い炎が広がった。そしてその一角に空間の裂け目が開き、レラージュはその身をその裂け目へと投じたのだった。
「この借りは必ず返す。」
「気にするタマじゃないだろ?」
鈴野夜がそう苦笑しつつレラージュを送り出すと、そこへ今度はメフィストが姿を見せた。
「おい、まさか…ヤツを逃がしたのか!?」
「そうだ。黒幕は彼じゃないよ。」
「分かったのか?」
「そうだな…久保に聞きに行くとしようか。どうやら、人間が一番悪魔らしいから。」
そう言った鈴野夜の表情を見た時、あのメフィストでさえゾッとした。その彼の怒りは、最早止めようがなかったのだ。
彼をここまで怒らせたのは、恐らく過去に一人だけだ。
メフィストは古い記憶にある光景を思い出し、その身を震わせたのだった。
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