第二話
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君のせいじゃない。」と言われても、自分を許すことなぞ到底出来なかった。
だから…十年越しとも言えるこの竹子の言葉は、大崎の心に掛かる暗雲を吹き飛ばすには充分だった。そして、この白ワイン…。
白ワインは直美が好きだった。大崎は赤の方を好んで飲んでいたのだ。
実を言えば、竹子は態と白ワインを出した。奥には赤があったにも拘わらず、直美の好きだった白を出したのだ。
それは…大崎が未だに直美を想っていることに気付いていたからだ。
「女冥利に尽きるってもんだねぇ。」
竹子もその目に涙を浮かべ、涙を流す大崎を優しく見つめていたのだった。
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