第二話
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い。」
「そうだなぁ・・・それじゃ、買いに行くか。」
鈴野夜がそう言うと、瑶子は目を輝かせて「うん!」と返した。未々子供だ。
「それでは、君は残って来訪して下さる奥様方を丁重に持て成してもらわないとね。」
「は!?」
大崎は失敗したと思った。鈴野夜はわざと先に瑶子に返答し、大崎を買い物に行かせるつもりは無かったのだ。
要は「話を聞き出せ。」と言うことなのだ。
「分かったよ。そんじゃ、行ってこい。」
大崎はそう言って二人を送り出したのだった。
空には月が悠々と輝き、夕暮れの紅は既に藍の端へと追いやられていた。
遠くに波の音が微かに響き、開いた窓からは穏やかな風が舞い込む。それは残った二人へと何かを促しているようであった。
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