番外編031話 if 真・恋姫無双編 01話
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スをコントロール出来る訳がないし、それ以前にジェネシスを惑星に撃とうものなら、その惑星の生物の殆どが死ぬのだ。使おうにも使える訳がない。
レモンに頼んで改良して貰うべきだった。そうも思ったのだが、今更それを考えたところで意味はない。
「……いや、待て」
そこまで呟き、ふと猛烈に嫌な予感がした。
もし、この世界にいる生き物が自分1人だけだったら?
そう、どのような理由かは分からないが、アクセル程の力を持つ者を何の違和感にも気が付かせないままに、この場所に転移させたのだ。そうである以上、もしかして……そう思った、その時。そんなアクセルの嫌な予感を裏切る存在の気配を察知する。
「人……だな」
近づいてくる気配は間違いなく人。それも1人ではなく3人。
一先ず自分のいる場所が無人の世界ではなかったと知り、アクセルの口から安堵の息が吐き出される。
(まずは一安心、か。後はここがどんな世界かって事だが……出来ればどこかシャドウミラーと関わりのある世界であって……無理、だな)
まだかなり遠くにいる人影に視線を向け、内心の思いを自ら否定するアクセル。
何故なら、こちらに向かってくる人影が手に持っているのは、銃ではなく剣なのだから。
アクセルが知っている中で、銃を使わないような世界となれば門世界しかない。ネギま世界の魔法界でも銃を使う者は極少数なら存在している。
「出来れば門世界であって欲しいところだが……」
呟きつつも、その望みは薄い。半ばそう考えつつ、アクセルは近づいてくる3人組の方へと歩いて行く。
別に待っていても良かったのだが、少しでも早く情報を得たかった為だ。
向こうに警戒させないように、急いだりはせずにのんびりと歩いて行く。手には武器を一切――そもそも武器を持っていないのだが――持たずに近づき、やがて向こうもアクセルに気が付いたのだろう。その口元に笑みを浮かべ……
(あ、駄目だなこりゃ)
その笑みが下卑たものであるのを知ったアクセルは、内心で呟く。
そして実際、近づいてきた人物……背の高い男、背の小さい男、太っている男の3人は持っていた剣の切っ先をアクセルに向ける。
「へへっ、こんな場所で何をしてるんだ、兄ちゃん。……まぁ、いい。見た事がないような服を着てるじゃないか。それをちょっと俺達に渡せよ。命が惜しいのならな」
「……なるほど。どうやらここは俺の知っている場所じゃないようだな」
「へっ、へへ……その、お役に立てましたか?」
アクセルの前でズタボロになりながら尋ねてくる背の高い男。
ただの人間がアクセルに勝てる筈もなく、1分と経たずにその戦意はへし折られていた。
それでも男達3人がまだ生きているのは、ただ単純にア
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