暁 〜小説投稿サイト〜
歌集「春雪花」
19

[8]前話 [2]次話



 輝けし

  君がともに

   在らざれば

 世に虚しきし

   朽ちしわが身よ



 私には…君が唯一。だけど君は一緒にいてくれない…。
 私は歳をとり、この世界あって虚しいばかり…。
 いつか…なんて考えられる歳は疾うに過ぎ、君がいないなら…もう何の望みもない…。



 明けにしも

  此処へ君の

   いまさずば

 春来たりとて

    花も咲かざり



 春の朝に君はいない…そんな場所には春が来ても、きっと花さえ咲かないのだろう。
 私には…もう春を喜ぶ気持ちさえ失せてしまっているのだから…。




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ