Life1 勉強会と考察会
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と四大魔王の血族の末裔ヴァ―リ・ルシファーが弱かった――――圧倒出来てしまった・・・ですか」
「ああ、正直かなり厳しいと思ってたんだが、何方も拍子抜けするほど弱かったんだ。如何いう事かな?」
士郎は、此処一月の間に戦った強敵についての疑問をフィリップに相談しに来た様だ。
「私たちが、この平行世界に現界してから数年経過した上での考察となりますが、直截的に申し上げるのであれば彼らの神秘の度合いが低まって来ているんではないかと思われます」
「神秘の低下による弱体化って事か?」
「それに加えて、どの神話体系も信仰を集めようと躍起になり、神秘の隠匿が二の次になりつつあるのではないかと言うのが、私の考えです」
「それにしては俺の投影魔術の威力が落ちた気配はないぞ?」
士郎はフィリップに対して当然の疑問をぶつける。
「これについても勝手な推測なのですが、魔術基盤が複数あるのではないかと思われます」
「複数?」
「正確には、一つの神話体系に一つの魔術基盤が有るのではないかと思われます。そして、今人間の魔術師の8割中分程は冥界に住む悪魔たちの魔力を再現したものですから、そちらの神話体系の魔術基盤に頼っていると考えています。更には、士郎の様な魔術回路を持つ魔術師は忘れ去られている可能性が高いですね」
「だから俺達が使っている魔術基盤の利用者も少なくて、威力も劣化してないって事か?」
「あくまでも推測の域ですがね」
フィリップの推測は突拍子もないものだったが、現状では何の実証も確証も無いので取りあえずは、それで納得するしか無い士郎だった。
「その推測に基づいた上で言うなら、聖書の勢力はかなり威力とか低くなってないか?」
「そうでしょうね。種族の存続などのために人間を転生させるなどして、神秘度も相当低下しているでしょう」
(まぁ、それだけとは思えませんが・・・)
フィリップは内心で思うところが他にあるのか、士郎達に告げずに口をふさぐ。
別に隠しているワケでは無くて、これ以上の推測だらけの話をしていても気が滅入るだけだからだ。
彼には研究者としての誇りもある故に。
「そう言えば、神器については何かわかったのか?」
「ええ、色々とわかりましたよ」
フィリップは、神器の研究を魔術協会や神の子を見張る者などに黙って独自に研究していた。
別に報告する義務など無いし、いざという時のカードとしても使える。
要するに、妻や士郎をはじめとする友人以外の事を信用していないのだ。
「既に解っていることは省きます。――――神器《セイクリッド・ギア》には、英霊と同じような神秘の塊が内包されています。
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