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英雄は誰がために立つ
Life1 勉強会と考察会
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、イッセーさんの魅力は私たちがよく知っていますからね!」
 「部長・・・!朱乃さん・・・!」

 2人の言葉に少しときめいて感動する一誠。
 しかしそれは、2人が一誠の事を個人的に男としてみている故、贔屓しているに過ぎない。
 現に士郎を贔屓にしているゼノヴィアから言わせれば――――。

 「だが、士郎さんが頭が良い事には変わらないがな」
 「む、俺だって士郎さんの様に頭さえよければ――――」
 「正確には士郎は頭がいい訳では無いのよ?イッセー、ゼノヴィア」

 2人のやり取りに、この部屋では誰よりも士郎の事を知っているリアスが口を挿む。

 「む、如何いう事だろうか?部長。士郎さんは掛け値なく頭がいいじゃないか?実際この様な勉強ノートを作るにしても、ただその国の言葉を熟知しているだけではできないんだぞ?」
 「それくらいの事、私だって理解しているわよ?私が言いたいのは、士郎は始めから頭が良かったんじゃなくて、血のにじむような努力で身に付けたと言う意味よ」

 リアスはゼノヴィアに対して、誤解を解くように説明し始めた。

 「これは士郎のお父様である切嗣さんから聞いた事なのだけれど、士郎が今現在修得している技術の9割ほどは才能なんて無かったんですって!士郎は運動神経も抜群だからよく誤解する人達も居るけれど、基本的に士郎は努力の人なのよ!昔から遊ぶと言う事もほとんどした事が無いらしいわよ?」
 「あの戦闘上での身体機能の高さもか?」

 この質問に何故かギャスパーが一瞬だけぶるっと震えて、小猫は勉強中の状態を維持したまま向かいの席で如何かしたのだろうかと言う疑問に感じた。

 「さあ、そこまでは私も知らないわよ。その辺については、ゼノヴィアの方が詳しいんじゃない?」
 「むぅ・・・確かにその当たりのせいで木場が・・・」

 『木場』と言うキーワードに、ぶるっと震えるギャスパー。

 「え?祐斗が如何かしたの?それ以前に如何して居ないのかしら?」
 「ふむ、何といえばいいか」
 「本当に如何したのよ?歯切れが悪いわね」

 ゼノヴィアの態度に訝しむリアスと、そんな態度に心当たりがあるのかギャスパーが小刻みに震えだした。

 「言うなら、木場は藤村邸()で死んでいる」
 『・・・・・・・・・・・・・・・(は・な・へ・え)!?』

 ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタッ!

 ゼノヴィアの言葉にほぼ全員が呆気にとられてから、驚きつつ間抜けな声が漏れる。
 そして今度こそ本気で体中を震わせるギャスパー。顔は恐怖に染まっていた。

 「ちょっ!?ど、如何いう事!」
 「それと何でギャスパーの奴は震えてんだ!?」
 「何かしらの関係が有るんですか?ゼノヴィア先輩」
 「関係
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