暁 〜小説投稿サイト〜
英雄は誰がために立つ
Life1 勉強会と考察会
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ぉおおおおおすればいいぃんだぁああああああああ!!?)

 などと下らない選択肢を迫られていた一誠。

 そんな3人を置いといて、小猫とギャスパーのグループは真面目に黙々と勉強していた。
 そして、アーシアとゼノヴィアは互いを補完する様に勉強していた。

 「ゼノヴィアさん、此処解りますか?」
 「ぅん?ああ、此処はだな――――」

 ――――と、最初にあった時を思えば信じられな位に仲のいい2人。

 「それにしても藤村先輩が作ってくれたこの試験対策の勉強ノート、本当に解りやすいですよね!」
 「ああ、私たち専用に判りやすくなっている気配りが、またいいんだ」
 「どれどれ?」

 そこに、今も王VS女王の熾烈な荒野から匍匐前進で抜け出して来た一誠が、ゼノヴィア達専用に作った勉強解読書を覗き込んできた。
 自分に勉強を教えてくれると言う2人は壮絶な火花を散らしている真っ最中だし、後輩の2人にも勉強を教えてもらうワケにもいかない・・・。
 ならば同年代と言う処だが、流石に異国人と言うだけあって聞くワケにもいかなかったのだが、そんな2人でも解りやすいと言うのであれば自分の勉強にも役立つんじゃないかと考えての事だった。
 そうして覗き込む一誠。

 「いいですけど・・・」
 「多分、イッセーじゃあ解らないぞ?」
 「確かに俺はバカだが、そこまで馬鹿じゃな・・・い・・・・・・」
 (な・ん・だ・こ・れ・は?)

 一誠が覗き込んだ其処には、写真や絵、記号などを抜かしてアルファベットに似たような文字で埋め尽くされていた。少なくとも一誠の視覚にはそのように見えた。
 実際には、イタリア語とラテン語に訳してある文面だった。一応、外交用語のフランス語やドイツ語、日常業務で使われるスペイン語・ポルトガル語または英語で訳されている部分も所々ある。

 「私たちがまだ日本に不慣れだろうと言う事で、士郎さんが私たちのために今まで使っていた母国の言葉に訳してくれたのさ」
 「それに訳すだけじゃなく、判りやすく覚えやすいような解説付きなんですよ!イッセーさん!」
 「・・・・・・・・・・・・」

 2人揃って嬉しそうに語るので、ちょっと面白くなさそうにする一誠。

 「あれ?如何したんですか?イッセーさん」
 「いや、別に・・・」
 「イッセーはちょっと面白くないだけよ?アーシア」
 「イッセー君は同じ男として藤村君に劣っていると思って、少しふて腐れているのですわ」

 いつの間にかに自分たちの下から一誠が姿を消していることに気付いたリアスと朱乃(2人)は、一時休戦して一誠の下にきてからお目当ての人物の心情を勝手に語る。

 「べ、別にそんな事は・・・」
 「でも大丈夫よ?イッセー」
 「そうですわ
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