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とある異世界の交差物語(クロスオーバー)
第21話  黒の剣士、家族と語る
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作戦会議をするためにスイルベーンへと向かった


到着して早々、俺達はシルフからすごい注目の的になっていた 


「オレ達…なんか浮かんでないか?つーかオレが一番シルフ達に睨まれてないか?」

「そりゃそうだよ…お兄ちゃんもそうだけど、タカトラ君はサラマンダーだからシルフの皆からは“サラマンダーが単身でシルフ領に入って来た”って警戒されてるよ?」

「え!?まじかよっ!!??」

「災難だな、タカトラ!」

「うるせー!」


そうこうしてるとシルフの少年が俺達…というよりリーファの元に駆けて来た

「リーファちゃーん!」

「レコン!」

「知り合い?」

「うん。あたしのクラスメイト」

「無事だったんだ。流石はリーファちゃん………って、スプリガンにサラマンダー!?」

やっと俺とタカトラに気付いたのかレコンは警戒し、腰の短剣を握る。

「ああ、大丈夫よ。この人たちはあたしのリアルの知り合い」

「へ?そうなの?」

「うん」

それで納得したのかレコンは短剣から手を離し、自己紹介をした。

「えっと…初めまして。リーファちゃんと同じパーティーメンバーのレコンです」

「キリトだ。よろしく」

「オレはタカトラ。サラマンダーだけど、アイツ等の仲間ってわけじゃねえから安心しな」

自己紹介を終わらせて俺は“ある事”と話そうとタカトラと小声で相談した


(タカトラ。レコンはリーファとリアルの知り合いみたいだし、俺たちが“SAO生還者(サバイバー)”だって事話さないか?)

(別にかまわねぇけど、何で急に?)

(この先、アスナを助けるのにやっぱり人出は多いほうがいい。だけど下手にあやしい奴を仲間に入れたくない。だから、少しずつ信用できるプレイヤーを増せば心強い。どうだろ?)

(……わかった。オレの方でもALO(ここ)に来る前に知り合いに連絡したから詳しいことは後で話そう)


「リーファ、レコンに俺とタカトラの事を話そうと思ってるんだけどいいか?」

「私はいいけど……レコン、あんたはどうする?」

「うれしいけど…今は止めておく」

「どうして?」

リーファの誘いを断るレコンに理由を聞くと



「シグルドたちがいつもの酒場で席取って待ってるから…それに最近のシグルドの動きが怪しいからね。ちょっとその様子を見ておきたいんだ」

「「シグルド?」」

シルフ(うち)の領主サクヤの側近で《シルフ五傑》と呼ばれる程の超アクティブプレイヤーなの」

「なるほどな…そのシグルドって奴はシルフのナンバー2で最近怪しい動きをしている…と」

「そういう事…だから僕はもう少しシグルドのパーティーにいるよ」

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