第21話 黒の剣士、家族と語る
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エギルの店を出て、俺はSAOからの仲間…タカトラこと藤堂 平助と別れ、急いで実家に戻った。俺は自分の部屋まで戻り、2年間俺を縛り続け、だけど同時に共に戦い続けた戦友と呼べるナーブギアを持ち、もう一度俺に力を貸してもらうよう願いながら頭に被ろうとした瞬間、俺にとって想定外の展開が起こった
「お兄ちゃん!今お母さんから電話があったんだけど、明後日“あの人”が遊びに来るっ……て………」
突然ドアを開けて俺に尋ねてきた妹 スグに俺がたった今ナーブギアを被ろうとした瞬間を見られてしまったため、当然スグの反応は…
「お兄ちゃんっ!!何でナーブギアなんか持ってるのっ!!」
「え゛!えと、その……」
妹の圧倒的な気迫に俺は情けない声を出してしまった。心なしかスグの後ろに金棒を持った巨大な鬼の幻想が見えた気がした……
俺は事の詳細をアッサリとばらした。するとスグは何を思ったのか……
「それなら あたしも手伝うっ!!」
なんて、トンデモナイことを発言しやがった…!
「な、ダメだ!そんな危ないマネをスグにさせるわけには…!」
「お兄ちゃんは良くて、あたしはダメなの!?あたしにまたあの2年間の恐い思いを味あわせたいのっ!?」
「!?」
そうだ…スグは2年間、俺がいつ死ぬかわからない恐怖と戦ってたんだ。毎日病院へ見舞いに通い、病院に着くたびに誰かが死んでいる報告を聞かされ、俺じゃないと分るとホッとするが“次は兄である俺かもしれない”という恐怖とスグは闘っていたんだ。しかもスグは“それに”とつぶやき…
「去年の春…“あの人”がお兄ちゃんの見舞いに来た時にあたしに言ったんだ。『和人を信じてやれ直葉…お前の兄は少々抜けているがイザという時は誰よりも頼りになる男だ。そういう男は約束を破らない。絶対に生きて帰ってくるさ……それでも もし、和人が何かに悩み、苦しんでいたらアイツの力になってやれ直葉…』って…」
“あの人”って“師匠”の事か……まさか今この場にいないあの人にそんなに株を上げられていたとはな…
「わかったよスグ…俺はアスナを助けたい。力を貸してくれ!」
「まかせて!!」
そうして俺はスグことALOで屈指の上位プレイヤー“リーファ”という頼もしい仲間が入ってくれることに胸が熱くなるのを感じながら、ゲームをログインしたらシルフ領近くの森で落ち合う事を約束し、ALOへダイブした。
「リンクスタート!」
そして俺はアバターネーム“キリト”とSAOと変わらない名前で。色的にやっぱり黒を好むからスプリガンとして設定し、妖精の国……“アルブヘイム・オンライン”へと飛び立った
キャラの設定が完了し、ALOの世界に入ったが
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