第十六話 町田大尉!!路線変更はどうなる!その十九
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「邪悪の化身巨人を粉砕してな」
「ああ、この作品世界じゃ一年辺り敗しててな」
「観客動員数は十二球団最低」
「経営は親会社共々大赤字」
「いいことだぜ」
この作品世界では戦後日本の歪みの象徴そのものであるこの忌まわしいチームもそうなっている、やはり悪は裁かれるのだ。
「その巨人に代わり球界の盟主となるホークス」
「そのホークスの歴史がわかるなんてな」
「この試合の後でそこにも行くか」
「ああ、行かないと駄目だろ」
「その南海ホークスの旧親会社からの返答です」
つまり南海グループからの、というのだ。
「卑怯卑劣、ヤクザ屋さん以下の行いを続ける貴方達は害虫以下なので」
「おい、蚊や蠅みてえに言うな!」
「というかゴキブリか俺達は!」
「ダークローチかテラフォーマーズのゴキブリ人間か!」
「例え悪過ぎるだろ!」
「ですからそれ以下です」
その悪過ぎる例え以下というのだ。
「貴方達は」
「くそっ、人を病原菌みたいに言いやがって」
「じゃあ変身解いて行くか」
「まあ最初からそのつもりだけれどな」
「この姿じゃ食うことも飲むことも出来ないからな」
顔、口も塞がれているからだ。パワースーツのマスクで。
「そうするからいいか」
「正義の味方は正体を知られてはいけない」
「鞍馬天狗からのお約束がな」
「俺達を救ってくれたな」
「じゃあ気を取りなおして」
「勝負続けるか」
こう話して自分達の中で気を取りなおしてだった。
二人はあらためて勝負を続けた、その最終ラウンドもだ。
互角のまま進む、尚二対一の勝負だ。
それでも町田は七色の変化球と言うべきサーブとまさに鉄壁の防御で二人に得点を許さない。二人も彼に得点を許さない。
その中で試合はまさに最後の最後の局面となった、ここで。
尚智がだ、弟に言った。
「おい、ここはな」
「ああ、奥の手を使うか」
「それしかないぜ」
これもいつもの展開である。
「もうな」
「そうだな、それじゃあな」
「仕掛けるぜ」
「よし、じゃあ俺がだ」
尚武は自分から尚智に言った。
「やるからな」
「それでだな」
「兄貴が決めろ」
こう言うのだった。
「いいな」
「ああ、俺達ならな」
「出来るぜ」
「俺達はクロスアンジュの妹姫とは違うんだ」
史上稀に見る屑とは違うというのだ。
「お互いは裏切らない!」
「手の平返しもしないぜ!」
「お互いは信じる!」
「例え何があってもな!」
「スカートめくりをする時もいつも一緒だったんだ!」
「本屋の写真集のビニールを破って中身を読む時もな!」
良い子は絶対に真似をしないように。
「小学六年生の時に白石ひとみさんのビデオを観た時も」
「佐藤江梨子さんの写真集を親父に言われてと
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