五十二話:子供の好きな物
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体どういうことだ? あれか、イッセーがこの前の俺が気絶している時に行われたソーナ会長とのレーティングゲームでおっぱいに対する情熱を叫んでいたからなのか。それとも、服を壊すのがダメなら、直接おっぱいから声を聞けばいいという謎の発想が生み出したパイリンガルのせいなのか。……どっちにしろ、ドライグが可哀想だ。それにライバルのアルビオンだって―――
『おっぱいなんて、ただの脂肪の固まりよ! 女性を判断するのはヒップよ、乳龍帝!』
『だからって、全てのおっぱいを半減するなんてこと、俺は絶対に許さねえ、尻龍皇!』
「ヴァーリも出てるのか!?」
まさかの出演者に思わずツッコミをいれてしまう。確かにライバルキャラとしてはこれ以上合う奴もいないだろうけど争う理由が馬鹿馬鹿し過ぎる。と言うか、あの二人だとリアルにこんな感じに争いそうだから困る。特にヴァーリのセリフに熱が籠りすぎていて本人が言っているのではないかと疑ってしまう。
(なぜだ! なぜ、揃いも揃って今代の宿主はおかしいのだ!?)
何処からかそんな悲鳴も聞こえてくる。きっと、赤と白のドラゴンは今この世の理不尽に嘆いているに違いない。それにしてもこんなものを子供に見せていいのか?
冥界中の子供が僕も、私もおっぱいドラゴンみたいになりたいと言ってお母さんのおっぱいをつつき始めるかもしれないぞ。それだけならまだ可愛いが友達との遊びの最中に女の子のおっぱいを押すなんてことになったら―――
「エルには指一本触れさせない!」
「何となく言いたいことは分かったけどこの世界にはいないから心配することはないにゃ」
黒歌に呆れられながらそんなことを言われるがそれでもエルの事を考えるとどうしても不安になってしまう。いや、子供がこういった事は好きなのは分かってる。子供はなんだかんだ言って下品なものが好きだ。それは、どうしようもない事実だ。
だが、自分の娘のような少女がそんなことをされるかもしれないと思うと気分としては複雑なこと、この上ない。もし、ヴィクトルがこれを見たら俺と同じような気分に陥るだろうな。……最悪全ての元凶であるイッセーを殺しに来るかもな。ははは……冗談抜きでありそうだ。
「ふふふ、ついでだし、私のスイッチを押して見るかにゃ?」
丁度、イッセーが部長の乳首をつついて禁手を発動させるシーンになった時に悪戯っぽく笑いながら、着物を肌蹴させて胸を露出させる黒歌。思わず、頷いてしまいそうになるがそこは俺の鋼メンタルで何とか踏みとどまる。決して、ヘタレではない。これはこの後、小猫が遊びに来るからそういうことをしている暇がないことが分かっているだけなんだ。……はい、言い訳です。
「……もう、いつ
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