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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
057―Ex. ちょっとした閑話集
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シルフィード)1匹だけが鍛練場に残される。

<お姉さま、元気出すのね>

「………私は彼の騎士=v

シルフィードの言葉に応える様に──アリスは何かを言い聞かせる様に呟く。……アリスは仕えるべき──まるで英雄(イーヴァルディ)≠フ様な彼≠ノ想いを寄せてしまっていた。……だが彼≠ヘ、自分では無い誰かと…。雑念を振り払うかの様に(かぶり)を振る。

……そして彼≠ヨの想いをアリスは、そっと封じ込める。自分は騎士だ≠ニ…。……アリスはこの時、鍛練場の床が砂地である事と、父親の魔法の才能──風≠フ魔法の才能を受け継げた事を、いたく感謝した。

だが、もし──もし≠セ。……もしアリスが自分の気持ちに素直になれていたなら、彼≠ノ想いが届いていて、今とは違った現状になっていただろう。……だがそれも、所詮はIF(もしも)≠ネ話である。

SIDE END

<エターナル・ロード>

SIDE 平賀 才人

お日柄は良くなく──曇天だが、元々が雨天決行だったのでそのセレモニーを予定通りに敢行する運びとなった。今日は王位継承式…とは云っても俺≠フではなく──俺の息子≠フ継承式であった。

「……サイト・ヒラガ・オブ・ペンドラゴンの名に於いて、クリストファー・ヒラガ・オブ・ペンドラゴンに王位の一切を委譲する事をここに宣言する」

「謹んで御承け致します。(わたくし)──クリストファー・ヒラガ・オブ・ペンドラゴンはこのヒラガ公国の隆盛を窮めんとする事をここに宣言致します」

もう大体の事は──引き継ぎ等は既に終わっているので、これが俺に出来る王≠ニしての最後の仕事である。クリストファー・ヒラガ・オブ・ペンドラゴン…。俺とルイズの間の長男で、ヴァリエール≠ゥらの遺伝なのか、金髪がよく似合っている。……俺からの遺伝は瞳の色くらいか。

「お疲れ様」

「ありがとう、ルイズ」

クリストファー──クリスへの王位継承を終えて、舞台裏に引っ込み、空を見上げているとルイズが声を掛けてきた。ルイズが持ってきてくれたドリンクを貰う。

「……どうしたの」

「晴れたなぁ。……て、思ってな」

「あ、本当ね」

空を見上げていると、雲の切れ間から陽光が射し込んでいた。……その陽光が、なんだかこの国の展望を喝采している様な気がした。……その後、ユーノとバレッタや──それに両手では数え切れなくなった娘息子がやって来て、どうにも引き締まらない結果となるのは、最早ご愛敬である。

SIDE END
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