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インフィニット・ストラトス 乱れ撃つ者
イレギュラーな試合 後編
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トランザムにより、スペックが三倍以上に引き上げられたサバーニャを駆り、その速さで一夏を翻弄する。
時折俺の動きを読んで斬りかかるも全て残像。


「クソッ! 速ぇ!!」


「ソラソラソラソラソラァ!! 早くしねぇと終わっちまうぞ!」


「一夏っ!!」

ボーデヴィッヒとの戦闘を離脱してきたシャルルが俺の隙をついてマシンガンを構える。二丁拳銃だ
だが、その攻撃も間に割り込んだホルスタービットが全て防いだ。


「あれ盾なの!?」


「私を忘れないで貰おうか!」

驚いたシャルルの足にボーデヴィッヒワイヤーブレードが巻き付いた。
そのままあらぬ方へ投げ飛ばされたシャルルだったが、空中で体勢を立て直すと、高速切替(ラピッドスイッチ)で呼び出したアサルトライフルでボーデヴィッヒを狙う。
だがそれも、AICにより防がれてしまった


「この!」


「おっと」


ボーデヴィッヒ達の方へ気が反れていたのか、隙を見た一夏がビームの猛攻を受けながらもこちらに斬りかかってくる。
だが、さすがトランザム。 斬られる寸前にはもう数メートルの距離を移動し、回避していた。


「出鱈目すぎるだろっ! おわぁっ!?」


雪片弍型を振り下ろした格好の一夏にピストルビットが襲いかかるが、なんとかこれを回避した一夏はシャルルの方へと向かった。
その間に俺もボーデヴィッヒの元に戻る。


「よう。 調子はどうだ、ボーデヴィッヒ」


「……お前、それはなんだ?」


赤く輝くサバーニャを見て、ボーデヴィッヒが問いかけた


「悪いが、それは企業秘密でね。 この状態も長くないから、一気に攻める」


「指図するな。 それに、貴様の手を借りずとも私一人で十分だ」


「よく言うぜ。 一対一ならともかく、一人で二人の相手なんぞ、お前には無理だよ」


「バカにしているのか?」

キッとこちらを睨むボーデヴィッヒを俺は真っ正面から睨み返す。

「バカにしているんじゃない。 事実を言ったまでだ。 ほら、相手も来るぞ、構えろ」

視線の先には雪片弍型を構え直す一夏と手にアサルトライフルを持ったシャルルの姿。
俺も周りにピストルビットとホルスタービットを全て展開させた。


「さ、第二ラウンドの始まりだ」












「あれは……いったい何なんでしょうか……」


「さぁな。 私にも分からん。 だが、あれがゴッドカンパニーの技術というものなのだろう」


モニター越しに自身の弟の姿を見ながら、織斑千冬は御堂のISも見ていた。
何かいったと思えば、急に赤い光を放ち出した御堂のIS
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