暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはINNOCENT 〜漆黒の剣士〜
第20話 「T&HエレメンツVS漆黒の剣士」
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内容は、今の私達にとっては非常に魅力的なものだ。だけど、私はショウさんとデュエルがしたいと思った。
ショウさんとはこれまでに何度かデュエルをしたことがあるけど、それはあくまでチーム戦の手伝いって感じだった。多分今回が初めてショウさんって存在にぶつかるデュエルになる。
実力はシュテルちゃんレベルだって話だけど、今の私じゃシュテルちゃんの底を知ることはできない。だから多分私――ううん、私達とショウさんとの間にはいくつもの差があるんだと思う。
勝てるかどうかは分からない。でも、やりたい。
誰もがそんな気持ちを抱いているのか、私達は真っ直ぐにショウさんを見つめた。
「確かに疲れてるしご飯も食べたいけど」
「せっかくショウさんとデュエルできるんだから」
「やらないなんて選択肢はないわよね」
「ショウさん、全力全開で行くので」
「よろしくお願いします」
以心伝心したかのように順番に気持ちを伝えた私達に、ショウさんは優しげな笑みを向けてくれた。なのはちゃんやフェイトちゃんは何だか顔を赤くしてるけど、ふたりの気持ちは分からなくもない。
ショウさんってあまり笑ったりする人じゃないから、今みたいな顔されるとドキッとするよね。まあ私達がいつも女の子ばかりでいるから男の人に慣れてないだけかもしれないけど。
ただ……なのはちゃんは助けてもらった日からショウさんのこと意識してるよね。フェイトちゃんは性格なのか、昔から付き合いがあるみたいだし特別な想いがあるのかはっきりしないけど……まあこういうのは見守るのが1番だよね。
「じゃあ、元気のあるうちに始めようか」
そう言ってショウさんは近くのシミュレータのある部屋へと向かう。私達をすぐあとを追い、それぞれシミュレータに入ってブレイブホルダーを胸の前に抱えた。
次の瞬間には、私達は制服からそれぞれのバリアジャケットに姿を変え、四方を崖で囲まれた平地に舞い降りる。障害物の類は存在しておらず、純粋なデュエリストの腕が試されるフィールドだ。
少し遅れて私達よりも頭ひとつ分ほど高いデュエリストが現れる。やや長めの髪と鋭い瞳は共に漆黒。黒革のようなロングコートに身を包み、手には指貫きのグローブ、足にはブーツ。背中には一本の長剣型のデバイス。《漆黒の剣士》という通り名にふさわしいアバターだ。
ショウさんは静かに背中にある剣に右手を伸ばしてゆっくりと抜き放つ。ただの開戦の準備としか言えない動作だったが、私は気が付けば両手を握り締め身構えていた。
――これが……本当のショウさん。
ショウさんのこれまでの印象は、どこか不器用そうで表情に乏しいところがあるけど、優しいお兄さんといったものだった。
デュエルのときも敵対している私達を気にしてくれていたため、感じる雰囲気もどこ
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