暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜銃声と硝煙の輪舞〜
反抗
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。
時々漏れてくる「げっ、しっかり
爆発処理
(
EOD
)
対策してやがる」とか、「非常用起爆方法が赤外線受信ってテレビのリモコンかよ!」などという不穏ワード満載のセリフが地味に怖い。
しかし知識どころかスキルさえ持ち合わせていないミナやユウキ、レンはそれを見守ることしかできず、結果的には手持無沙汰になって雑談を交わしだす。
「ひとまずこれを解体したら終わりってことなのかな?」
「う〜ん、何かあっさりしすぎてたような……」
「こ、これ以上難易度上げたら苦情が出るんじゃないかな……?」
困り顔の
一般人
(
ミナ
)
をよそに、
非常識人
(
レンとユウキ
)
達は顔を突き合わせた。
「でもさレン、リーダー倒しちゃったらもうやることなんてないんじゃない?さすがにこの船にいる全員を一人残らずは倒せてないけどさ」
「そこなんだよユウキねーちゃん。不確定要素すぎない?その人達」
全員探せってーのォ?と半眼で少年を睨むが、少年はそんな視線をまったく気にしていないような、そもそも意識に入っていないように言葉を口の中で転がす。
「…………リラ……ねーちゃん。爆弾のほうは?」
「ん〜?あと少しー。遠距離からの操作はもうできないから安心してー」
間延びしたその声と裏腹に手は一向に休める様子もないリラを心配そうに見やるミナ越しにその姿を見て、少年はさらに思考を重ねる。
「……爆弾のほうは順調…。なら……何が――――」
「れ、レン…………?」
キチ、キチ、と。
歯車が互いの動きを加速させていくように少年は推測を深める。
遠隔操作が行えなくなった今、もし黒尽くめ達が操舵室に放置しているリーダーの『死体』のどこかにあるかもしれないスイッチあるいはボタン的なものを押したとしても、この卵が起爆することはあり得ない。
しかし、しかしだ。
少年の奥底は何かに対して警告を発している。
他でもない、《冥王》そのものが語りかけてくる。
―――何?何を見落としてる……?
静かな焦燥感。届きそうで届かない、思い出そうとすればスルリと逃げてしまう白昼夢の尻尾でもつかもうとするような感覚に、鈍い歯痒さだけが静かに降り積もっていく。
ギリ、とレンが思わず唇を噛もうとした時だった。
ごぐん、と。
大型すぎるゆえにほとんど波の振動を感じえなかった船内全体が、猛烈な横揺れをした。
不自然な――――否、不気味な揺れ方だった。
どう控えめに受け取っても、自然なものではない。明らかな意図が感じられた。
そう、例えば。
計画を台無しにされた八つ当たりのような。
「ッ!やられた!!」
「な、なにっ!?」
悲鳴を噛み殺しながら手近な調度品にしがみつくミ
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