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詩集「棘」
この身は朽ちて 焔に焼かれ

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愛しても愛されないことに飽いて
もう世界を捨てようとしてた
そんな時 君に出会って
僕はまた 愛を抱いてしまった

雪解けの水の様に冷たく
岩石の様に堅くなれたら
もう…愛せずにいられたのに…

この身は朽ちて 焔に焼かれ
望んではならない愛に絶望する
掴めそうで どこまでも遠い…
星よどうか…あの人の心に触れさせて…


願っても叶わないことに病んで
この人生を終らせようとしてた
こんな僕に 君は笑って
いつも真っ直ぐ 瞳(メ)を向けていてくれた

閉ざした心は脆く崩れて
君が欲しいと願ってしまった
もう愛なんて…要らないと思っていたのに…

この身は朽ちて 焔に焼かれ
恋しい君をどこまでも切望する
掴めそうで どこまでも遠い…
月よどうか…あの人の躰を抱かせて…

ah…これは贖い切れない罪…
それでも僕は…君に焦がれる…

君の愛が…欲しい…




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