マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0949話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
T-LINKシステムによる機体制御でツイン・ドライブが全開になり、見る間にデブリベルトが近づいてくる。
岩塊の密集している地域へと……一瞬の躊躇すらもなく、ニーズヘッグは突入した!
速度自体は最初にデブリベルトに突っ込んだ時と比べると、それ程上がっている訳では無い。
確かにグレイ・イレブンを触媒とした影響により、ブラックホールエンジンの出力自体は前と比べて120%まで上がっているが、その全てが推力に回されている訳ではないのだから。寧ろ、機体制御に伴う重心の変化に際するカウンター的な場所や、各種武器に対するエネルギー供給、あるいはいざという時の予備といった場所にも流用されている。
もっとも、それでも以前より推力が増したのは確かであり、フルドライブ状態でデブリベルトに突っ込んで行くのはさすがに色々と緊張するのだが。
そんな風に思っている間にも、急速にニーズヘッグへと近づいてくる岩塊。いや、ニーズヘッグが岩塊へと近づいてくのを、エナジーウィングを使って機体を斜めにする事で回避する。
だが、それでは終わらない。今回避したのとは別の、半分程の大きさの岩塊が目の前に現れる。
その岩塊をヒュドラのスラスターを使って表面をなぞるかのような軌道で回避。
次に現れたのは、ジンの残骸。右手と左足が丸々焼失しており、特徴的なトサカの生えた頭部も半分近く焼失している。コックピットブロックの収まっている胴体部分が無傷なのを考えると、パイロットは脱出出来ずにあの中で死んでいるのだろうか。
そんなジンの真横を通り過ぎ、ユニウスセブンのものと思われるニーズヘッグと同程度の大きさのコロニーの破片が近づいてくるのを、幾つも機体に備えられているスラスターを使って回避しながら突き進む。
延々とそんなデブリベルトを突き進み続け……やがてその中を貫くかのように潜り抜けたのは、10分程後の事だった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ