マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0949話
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そちらもまた全てが破壊された。
よし。機体制御に関して、特に違和感の類はないな。
安堵の息を吐きつつ、次に射出されてるドローンを待ち……
『次』
「……マジか」
レモンの声と共に射出されのは、ドローン……ではなく、メギロートだった。
いやまぁ、無人機という意味ではドローンと言っても間違いではないのかもしれないが。
『攻撃も何もしてこない相手を一方的に撃つだけじゃ面白くないでしょ? ああ、言っておくけどメギロートは全力で攻撃するように入力してあるから』
「お前、実は何か怒っていないか?」
『あら、何か怒られるような自覚でもあるのかしら?』
「いや、別にそういうのは特にないが……な!」
メギロートから放たれたサークル・レーザーを、潜り抜けるようにして回避。そのまま相手との距離を縮めていく。
近寄らせまいとするように、メギロートから放たれる幾つものサークル・レーザー。
だが、その攻撃速度よりもニーズヘッグの機動力と運動性能の方が速い為か、全く当たる事はない。
そのまま距離を縮め、通り抜け様にエナジーウィングでメギロートの機体を真っ二つに斬り裂いてく。
数秒後、俺が通り過ぎた後で爆発が巻き起こっていた。
『はい、ご苦労様。これで大体の検査は終了ね』
ニコリとした笑みを浮かべるレモンだが……本当に何も怒っていないんだろうな? その辺が正直微妙だが。
『さて、じゃあ最後よ。分かってる?』
「ああ。デブリベルトだな」
最初に腕鳴らしとして突っ込んだデブリベルト。
だが、あの時のブラックホールエンジンはG元素を触媒として使った領域には踏み込んでいなかった。
つまり、今回のこれがその最初になる訳だ。
まぁ、個人的には心配していない。これまでの操縦でブラックホールエンジンをフルドライブさせても特に影響がないというのも理由だが、何よりも最大の理由としては、これを作り上げたのがレモン率いる技術班だからだ。
その時点で、俺としては全面的に信頼しても全く不安はない。
これまでにも幾つもの発明をしてきた技術班の能力を信用しているし、何よりもレモンの技術者としてのプライドが未完成品に俺を乗せるという事を許さない。
……その中に恋人であるという要素が影響しているのがあるのも間違いないだろうが。
「よし、行くぞ」
『ええ、気をつけてね』
交わす言葉はそれだけ。
レモンの後ろでは、マリューもまた心配そうにこちらを見守っている。
そんなマリューに小さく笑みを浮かべ――パイロットスーツを着ているので分からなかったかもしれないが――ニーズヘッグをデブリベルトの方へと改めて向ける。
「さて、行くぞニーズヘッグ。お前の力を見せてみろ」
その言葉と共に、
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