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レインボークラウン
第二百十八話

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                 第二百十八話  七十五点
 採点の結果が終わってだ、春奈は微妙な顔になって赤音と美樹に言った。解散となって今は三人で一緒にいる。
「今回は前よりもね」
「平均点いい?」
「そうね」 
 二人はこう春奈に言葉を返した。
「前は七十点だったから」
「前より五点高いわね」
「だからね」
「いいかしら」
「ええ、けれど」
 それでもだとだ、春奈は言うのだった。
「何かね」
「まだ、っていうのね」
「満足出来ないっていうのね」
「八十点いけたら」
 眼鏡の奥の眉を曇らせての言葉だった。
「よかったのに」
「そうなのね」
「八十点なのね」
「もっとね」
 それこそというのだ。
「欲しいから」
「八十点、あと五点だけれど」
 赤音は難しいものを感じている顔だった。
「その五点がね」
「高い壁だと思うわ」
 美樹も言った。
「そこはね」
「そうなのよね、今回もね」
「七十点から七十五点になるだけでも」
「相当だったのに」
 それが、というのだ。
「ここからさらに五点」
「大きいわね」
「そうよね、難しいわね」 
 春奈の顔は困ったままだった。
「百点なんて絶対に無理よね」
「ええ、絶対に」
「それは無理だと思うわ」
 二人も言う、そして。
 三人で悩んだ、しかし。
 結局答えは出ずにだ、今はこう言うしかなかった。
「じゃあもう授業だから」
「これでね」
「一旦お別れね」 
 こう話して解散してだった、学校の授業を受けて。
 午後はだ、塾に行ってだった。
 今田先生と今日子先生の授業を受けた、この時は魔法に専念した。そしてその後七人でしたことはというと。
 まだこの日は音楽にはかからなかった。魔法の後は亜美の家で楽しくお菓子を食べて楽しんだのだった。


第二百十八話   完


                         2015・3・9
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