エドラス編
消えゆく街
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ると突然ミストガンは膝から崩れた。
「ジェラール!!!!」
ミストガンをよく見てみるとかなり衰弱しているのがわかる。
「私の任務は失敗した…。大きくなりすぎた“アニマ”はもはや私一人の力では抑えられない。
間もなくこの街“マグノリア”は消滅する。」
突然のミストガンの発言にウェンディはついていけていなかった。
いきなり街が消滅すると言われてもピンとこない。
「ど…どういう事?ぜんぜん意味わかんない…。」
「終わるんだ。消滅はすでに確定している。」
ザザザザ
「せめて…君だけでも……。」
「妖精の尻尾は!!?ギルドのみんなはどうなるの!!?」
その頃、ギルドでは…。
「雨…やまないなぁー。」
「ね。」
「プーン。」
窓から空を見ていたルーシィはそう言った。雨が降っていては仕事に行く気にもなれない。つまり暇なのだ。
「ジュビアのせいじゃないと思う。」
「誰もそんな事言ってねーよ。」
ジュビアは昔のトラウマからかルーシィに言った。
「くかー。」
「いつまで寝てんだナツ。」
さっきからずっと寝ているナツにエルフマンがつっこんだ。
「顔にらくがきしちまおーぜ。」
「そういえばタクヤは?」
「エマたちを探して来るってさ。」
「おっ。いたいた。」
タクヤは雨が降る街を傘をさしながら歩きエマとハッピーを見つけた。
「タクヤ…。」
「ほら、傘ささねーと風邪ひいちまうぞ。」
そう言ってタクヤはエマとハッピーを自分の傘の中へ入れた。
「ありがとうございます。」
「ありがとう。」
「お前たちだけか?ウェンディとシャルルは?」
タクヤはウェンディとシャルルの居場所をエマとハッピーに聞いた。
「…わかんない。」
「どうしたんだよ。元気ねぇぞ。」
「オイラたち…シャルルに嫌われてるのかなぁ…。」
ハッピーとエマは肩を落として元気をなくしていた。
「大丈夫だよ。嫌ってるとかそーゆー事じゃないんだよ。
アイツ昔から一人で全部抱え込もうとするからさ。」
タクヤはエマとハッピーの頭を撫でながら言った。
「もっとオレたちに頼ってくれてもいいのにな。」
「全員…死ぬという事だ。」
ミストガンは分かりやすく、それでいて残酷な結末をウェンディたちに告げた。
ザザザザ
すると、
バシャ バシャ
ウェンディが突然妖精の尻尾に走り出した。
「ウェンディ!!!」
「みんなに知らせなきゃ!!」
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