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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-14 障壁を乗り越えて
Story14-2 無謀な戦闘
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!!」

キリトの絶叫とともに騎士との距離がゼロになってゆく。そして剣がぶつかりあい、弾いた瞬間キリトは騎士の首根っこを掴み密着してそのまま剣を撃ち込む。



騎士は獣のような絶叫を上げ、硬直した後すぐにエンドフレイムに包まれ四散する。最後の壁としては弱すぎないかと疑問を抱かせるほどだった。

だが、突破できない理由はゲートを見上げた瞬間に見つかった。


いつの間にか天を覆いつくすほどの騎士が出現しており、天蓋はもう騎士と騎士の間に出来た隙間からしか見ることが出来ない。ざっと見ただけでも三桁は軽く飛んでいるだろう。

「っ……うおおおお!!!」

キリトは叫びながら、こちらに向かってきた敵を斬り裂いて、再度飛ぶ。

一匹目の剣を体を捻って回避すると大剣を一直線に斬り下ろして断ち切る。
さらにその奥から来た二匹目の剣を左手の甲で受け流し、体勢を崩した相手に右手の剣を斬り下ろす。

キリトのスピードが減殺されていたのでHPを削りきれなかったが、後ろから来る三匹目に向き直るときに二匹目に蹴りを叩き込んで削りきる。

すでに振り下ろされていた剣を危ういところで弾くと

「せああああっ!!」

気合いと共に左拳をおもいっきり突き入れる。

「うおおおああぁぁぁぁぁ!!」

雄叫びと共にキリトは敵の軍勢の中に飛び込む。

守護騎士たちは加速するその剣でその姿を散らしていく。


キリトがそこで顔を上げると、意外なほど近くに石のゲートが見えた。
そこに向かって上昇するときに、何かがキリトの右足を貫いた。


冷たく輝く光の矢だった。その光は雨のように降り注ぎ、その少しが腕や足に突き刺さる。


その矢の第二波が来るのは構わないと言わんばかりのスピードで、キリトは突進する。

光の矢はすべて叩き落とす。



しかし……残り数cmというところで衝撃が襲った。
十数匹の守護騎士の長剣に貫かれ、キリトはあっけなく姿を散らした。

――惨めだな……でも、また俺はここに戻ってくる


その時だった。

誰かが開いたままの入り口からドーム内に侵入し、キリトの方に向かってくる。

来るなと言おうとしても、言えない。

その侵入者は俊敏な機動で迫る守護騎士たちの剣を避けるとなんとかキリトの横までたどり着いた。

「キリト君!」

侵入者はリーファだった。

リーファはキリトのリメインライトを抱えると、出口へとその翅を向けた。

途中いくつかの光の矢が命中するも、そんなのお構い無しにスピードを上げていく。




やがて、出口にたどり着き……キリトの視界を明るい日差しが包んだ。














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