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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-14 障壁を乗り越えて
Story14-1 二人を隔てる障壁
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追いかけていた。
しかし、なかなか追い付けない。上昇しているはずなのに雲が壁のようにキリトにたどり着こうとするのを邪魔していた。
リーファがどうにかして雲を抜けた先には何度も障壁に体を打ち付けている妖精の姿が見えた。
「キリト君!!」
ようやく同高度に追いつき再度体をぶつけようとするキリトの腕を掴む。
「やめて、キリト君!! 無理だよ、そこから上には行けないんだよ!!」
「行かなきゃ……行かなきゃいけないんだ!!」
そこで、ユイは勢いよくキリトのポケットから飛び出して同じように障壁に向かうが、同じように阻まれる。だが、ここからユイは障壁に両手を着いて口を開く。
「警告モード音声なら届くかもしれません……! ママ!! わたしです!! ママーーーー!!」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「……カード?」
ユイの叫び声から数分後、上空から帰ってきた返事は光を反射しながらゆっくりと風に乗って落ちてくるカードのようなオブジェクト一枚のものという形だった。キリトの手に吸い込まれるように入ったカードにリーファが覗き込む。
カードの表面には文字や装飾のようなものはなんにもなく、この世界に似合わないものだった。
「リーファ、このアイテムなんだか分かるか?」
「ううん、あたしも見たことない。クリックしてみれば?」
リーファに促されてキリトがカードに触れてみるが必ず表示されるウィンドウが出ない。
「ユイ、これ何かわかる?」
俺の声にユイがカードの縁に触れて目を閉じる。と、すぐに正体がわかったのか声を出す。
「これ……これは、システム管理用のアクセスコードです!」
「なら、これを使えばGMの権限が?」
「いえ、ゲーム内からシステムにアクセスするには対応するコンソールが必要です。私でもシステムメニューは呼び出せないんです」
「そうか……でも、そんなものが理由もなく落ちてくるわけがないよな」
「はい……多分、ママが私たちに気づいて落としたんだと思います」
そういってキリトは再度カードを凝視する。そして落ちてきたであろう樹の上を見上げる。
数秒後、キリトが口を開く。
「リーファ、世界樹に通じてるってゲートどこにあるんだ?」
「え、あれは樹の根元にあるドームの中だけど…………そのためにはガーディアンを突破しなきゃいけないんだよ?」
「それでも、行かなきゃならないんだ」
カードを胸ポケットにしまったキリトはリーファの手をとった。
「今までありがとう、リーファ。ここからは俺だけでいくよ」
「キリト君………
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