第二幕その十
[8]前話 [2]次話
「オレンジ?それとも林檎?」
「葡萄でしょうか」
「苺お願いします」
「バナナを」
ジョージと神宝、カルロスはそれぞれベッツイに答えました。それを受けてでした、ベッツイはまずはその五つのジュースを出しました。
そしてです、ジュースに続いて晩御飯も出しました。その晩御飯はといいますと。
「今日はこのメニューよ」
「フライドチキンですね」
恵里香はまずメインのものを見て言いました。
「それとシチューに」
「トマトのね」
「あとお魚ですね」
ヒラメのムニエルです、他には何種類かのお野菜と茸を大蒜と一緒にオリーブオイルで炒めたものもあります。そしてパンとデザートにフルーツの盛り合わせもあります。
「今日も豪勢ですね」
「これでどうかしら」
「はい、有り難うございます」
出してくれてとです、恵里香はベッツイに答えました。
「では晩御飯も」
「皆で食べましょう」
ベッツイは笑顔で応えてです、そして。
そのうえで、です。ベッツイはハンクにもです。
新鮮な牧草とオートミールを出してあげてです、こう言いました。
「貴方はこれよね」
「美味しそうな草と麦だね」
「食べてくれるかしら」
「うん、是非ね」
ご馳走になるとです、ハンクはベッツイに笑顔で答えました。
「食べさせてもらうよ」
「それじゃあね」
「さて、パーティーだね」
ジャックが笑顔で皆に言いました。
「今晩は」
「僕達は食べないけれど皆が楽しんでいるのを見て楽しませてもらうよ」
「目でご馳走を楽しませてもらうよ」
かかしと木樵もベッツイ達に笑顔で言います。
「そうしてパーティーをね」
「一緒に楽しもう」
「私もいるわよ」
猫は自分の前足で顔を洗いながら言ってきます。
「それでかかしさん達と一緒に楽しませてもらうわ」
「私達が食べるのを見て」
「手やお口がいつも動くでしょ」
猫はナターシャに言いました。
「食べていると」
「それが面白いのね」
「動いているものを見るとうずうずするのよ」
「猫だからなのね」
「そう、猫は動いているものを見ると楽しくなるのよ」
それこそ無意識のうちにです。
「だから好きなのよ」
「私達が飲んだり食べたりすることが」
「とはいってもちょっかいはかけないから安心してね」
「前足を出したりしないのね」
「そんなはしたないことはしないわ」
ガラスの猫から見ればです、それはそうした行為なのです。
「だから安心してね」
「わかったわ、それじゃあね」
ナターシャが応えてです、そしてなのでした。
皆でパーティーを楽しんで心地よい夜を過ごしたのでした、ベッツイ達はジャックのお家で友人達と素晴らしい夜を過ごせました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ