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Angel Beats! the after story
目覚め
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に何をして欲しい?」

ギラギラと野望に燃える目が目線の先にある。

「奴らをあっと言わせたいです」

「任せとけ!」





監督たちにはもう五分待って欲しいと頼み込み、渋々了承してくれた。

「あんなカッコイイこといったのに間に合うんですか?」

「衣装方は問題ない。あと五秒待て」

「5、4、3、2、1!!!」

俺以上に勢いよくドアを開け放つのは……。

「お待たせな。遊佐衣ちゃん、音無よ」

「例のものは持ってきたか椎名」

投げつけられたバッグをキャッチしファスナーを俺開けると煌びやかな可愛らしい衣装がそこにあった。

「ビルの上を走りながら作っていたから細かいミスがあるだろうが許してくれ」

普通はここでツッコミをするのだが、今は感謝するしかない。
早速、衣装を手渡すと遊佐衣は目を輝かせていた。

「ありがとうございます椎名さん!!」

「何、気にするな。私もたくさんのキュートを貰ったからな。このくらいどうってことない」

あと二分。俺は間に合うことを監督たちに伝えるためにスタジオへ走った。

息を切らせながらも監督たちに伝え、遊佐衣を待つ。

「お待たせしました!!!遊佐衣です!」

ピンク色のニーソにフリルの付いた白いミニスカート。お尻にはうさぎの尻尾。スタジオの誰もが遊佐衣に目を奪われていた。

「アイドルみたいだぞ」

「アイドルですから!」

自信満々の彼女に俺から一つのプレゼントを渡す。

「大事なウサ耳忘れてるぞ」

同じく椎名に頼んどいたもの。ティアラをベースとしたウサ耳を遊佐衣に付ける。

「お礼は後で聞いてやるからさっさと行ってこい。あっと言わせたいだろ?」

「了解ぴょん!」






彼女は今日一日で本物に何歩も近づいただろう。
やれやれ、ほんと世話のかかる妹ができたもんだよ。







今日の仕事を音無さんと椎名さんのおかげでなんとか、成功した。二人には本当に感謝です。

暗い夜道を歩きながらもニヤつきが止まらなくなってしまった。初音ちゃんが羨ましいなぁ〜。

「こんばんわ遊佐衣ちゃん」

突然声をかけられ、咄嗟に振り向くと男性がいた。

「どなたですか?」

「君のファンだよ」

全身が寒気に襲われる。男性からは、ねっとりとした雰囲気が滲み出ていて、すぐに逃げたいが足が地面に吸い付いてるように動かない。

「遊佐衣ちゃんもアイドルとかモデルを目指してるんなら、警戒した方がいいよ。誰かに襲われるかもしれないんだから、僕みたいなのにね」

ゆっくりと足並みで近づいてくる男性。
逃げなきゃ!!逃げなきゃ!!動いてよ!ねぇ!!


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