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Angel Beats! the after story
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て、撮影と自己紹介動画を撮るんです」
同じ新人たちとこの仕事をするのか。こいつと同じ新人か、もしかしてネコ耳とかイヌ耳とかとかいるわけないよな………。
遊佐衣さんが例外であって、他の新人たちはみな可愛らしい娘ばかりだった。
ついでに言えば、何故かマネージャーである俺が新人たちのサポート役に半ば無理やり抜擢されてしまった。
「それもそうだ。あんなのいるわけないよな」
無事に着き、さっきのスタジオよりも広い場所での撮影。新人は話によると十数人いるんだっけかな。
撮影準備が終わったことを遊佐衣さんたちに伝えるべく、楽屋に向かっていると廊下の奥の角から声が聞こえてきた。
興味本意でそのまま曲がらずに直進すると声が大きくなってきた。気づかれないように壁に張り付き曲がり角の方に顔を出すと、五人ほどの女子が話し合っていた。
確か、あれって新人の娘だよな。
「ったくさぁ、何あの遊佐衣?っていうやつ。ほんと癇に障るんだけど」
「ほんとほんと。うさ耳付けて、語尾にぴょんとかキモすぎ」
「とりあえず、ちょっとイタズラ仕掛けといたから〜」
「さすが〜。これであいつも懲りるっしょ」
自然と拳に力が入る。今すぐにでも殴り込みたいが、それだと逆に遊佐にいや遊佐衣に迷惑がかかる。
頭を冷やすが、心の中は沸騰している。
「ここにいましたか。撮影準備ができたようなので準備をお願いします」
「「「「「はーい分かりましたー」」」」」
そのまま五人を連れて楽屋に入る。
「では、それぞれの衣装に着替えて下さい」
談笑の和に入れずぽつんとしていた遊佐衣の元へ行きたいが我慢し楽屋から出る。
五分ほどすると疎らにスタジオに入る娘たちが出てきたが、遊佐衣の姿がなかった。
さっきの自販機にいた女子たちもスタジオに入ってきたが、何故かクスクスと笑っていた。
『とりあえず、ちょっとイタズラ仕掛けといたから〜』あの時の言葉を不意に思い出す。
「ふざけやがって!」
全力疾走で廊下を走り、楽屋のドアを勢いよく開けると……。
切り刻まれた衣装とウサ耳を持ち突っ立ている遊佐衣がそこにいた。俺に気づくと笑顔を浮かべる。
「やっぱりこの業界は厳しいですね」
ゆっくりと近づき見ていられない痛々しい笑顔を覆うべく胸にうずめる。
「訴えますよ?女子中学生に許可なく抱きしめるなんておかしいと思います」
「そうか。言っただろ?妹の親友は俺の義妹だって。なら、業界が厳しい分、俺がお前に優しくしてやるよ。だから顔をあげろ」
肩を掴み遊佐の目線に合わせるように屈む。
「それに、俺はお前のマネージャーだ。どんな無理難題だって解決してやる。遊佐、お前は俺
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