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画龍
1部分:第一章
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ですな。それで命が宿ると」
「まこととは思えぬ」
 皇帝はこのことについてはこう考えていた。
「偽りであろう。何はともあれじゃ」
「はい、では張を宮廷に呼びましょう」
「そして描かせようぞ」
 こうしてだった。張は宮廷に呼ばれそのうえでだ。皇帝の前に出た。彼は普段絵を描いているその格好で皇帝の前に出てだ。拝謁したのである。
 その彼にだ。皇帝はすぐに言ってきた。
「話は聞いておる」
「はい、絵のことですね」
「そなた開封でも随一の絵描きだということだが」
「そう言われているのですか」
 自分ではあまりそんなつもりのない彼だった。飄々としたその外見そのままにだ。彼はそうした名声や評判には興味がなかったのである。

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