マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0948話
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ずれ頭打ちになるのは確実なので、早いところ新しく稼ぐ方法を考えないといけないんだが……
まぁ、それはともかく。
「来て貰ったのは他でもない、この2人の事だ。コダ村の出身だという話なんだが、見覚えはあるか?」
その言葉を聞いたハイエルフは、じっとレレイとカトーの顔を見て頷く。
「はい、見覚えがあります。レレイとカトーですね。確かにコダ村の住人で間違いありません」
「そうか。わざわざご苦労だった。一応念の為にそこで話を聞いててくれ」
会議室にある椅子の方へと視線を向けると、ハイエルフは小さく頷きそちらへと座る。
最初はこの基地にあるような金属やプラスチックとかを使った品に驚いていたハイエルフ達だったが、コンテナハウスに慣れだしてからは殆どが平気になっている。
中にはどうしてもこの手の物を好まない者もいたが、そういう連中はアルヌスの丘の近くにある森に家を建てて生活しているので、特に問題は無い。
……ただ、混沌精霊である俺に対しての対応を考えると、いずれ将来的にはホワイトスターに移住したいと考えているようなんだよな。
その辺、どうなのか……一応ホワイトスターにも自然はある。ただし、その自然は管理された自然であって、この世界にあるような本物の森とか林ではない。
いずれその辺をしっかり調べておいた方がいいだろう。
そんな風に考えながら、改めて俺は椅子に座ってこっちに視線を向けているレレイとカトーの方へ視線を向ける。
「取りあえず、2人が帝国のスパイの類ではないというのはこれではっきりした。それで早速用件に入りたいと思うが、何か聞きたい事があったって話だが?」
「そう。聞きたい事はたくさんある。それこそ、幾らでも。例えば、この机の素材は何? こんな存在は今まで見た事がない。この部屋の材質にしてもそう。それにこのアルヌスの丘にあるのは、殆どが今まで見た事がない物。是非知りたい」
表情を殆ど変えないままにそう告げてくるレレイだったが、かなりの圧力で迫ってきている。
……なるほど。スパイとかじゃなくて純粋に知識欲からか。
ただ、困ったな。勿論プラスチックとかの説明は出来るが、だからと言って何がどうなっているとか、原子構造がどうとか説明出来る筈もない。
そういうのは、寧ろ技術班の仕事だろう。
いや、待てよ?
「確か魔法を習っているって言ってたよな?」
「そう」
「ふむ、なら提案だ。お前達2人、暫くこの基地……の中はちょっと危ないから、ハイエルフ達が住んでいる場所に滞在してみないか? その間、そっちはそっちで自分達の疑問を解消すればいい。その代わり、俺達にはこの世界の魔法を解析させて貰いたい」
その提案にレレイとカトーは暫くの間黙り込む。
勿論本音では賛成したいのだろうが
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