第百二十話 出来ること
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…」
ティアナ「うん、でもスバルやギンガさんもエリオさんも沢山食べるし、パートナーデジモン達もだけど……」
リンディより手際よく食器を片付けていく。
動きに無駄は一切ないため、リンディは感心する。
リンディ「ティアナさん、あなた本当に凄いわ。ルカのいいお嫁さんになれそう」
“お嫁さん”という単語にティアナは赤面する。
ティアナ「お、お嫁さんだなんて…」
赤面しながら慌てるティアナ。
リンディ「(これは脈ありかしら?)私、娘も欲しかったのよー。あなたみたいなしっかりした子がルカのお嫁さんなら文句はないし、早く孫も見たいわ」
ティアナ「ま、孫!!?」
いくら何でも気が早過ぎる。
自分達の年齢はまだ一桁で中身も一桁のままだ。
流石にそれはと…ティアナは話を逸らそうとする。
ティアナ「ま、孫ならクロノさんに頼めばいいじゃないですか…?」
リンディ「駄目駄目。あの子はデリカシーがないから恋人も結婚もルカより遅れる可能性が高いから」
ティアナ「(ひ、酷い…)」
あんまりな言われようにティアナはクロノに同情したのだった。
ルカ「ティアナ」
ティアナ「何?」
食器を片付けた後、リンディから出されたお茶(リンディ茶ではない)を飲んでいたティアナだが、ルカの声に反応する。
ルカ「どうぞ」
ティアナ「う…わああ…」
ルカが差し出したのは手の平よりちょっと大きいくらいの熊のぬいぐるみだった。
ティアナ「これ…どうしたの?」
ルカ「日頃のお礼です。女の子はこういう物を好むと教わったので。」
小さくてつぶらな瞳がなんとも愛くるしい熊のぬいぐるみ。
ティアナは嬉しそうに、大事そうに両手で包み込んだ。
ティアナ「ありがとう!!これ、一生の宝物にする!!」
どんなに年月が過ぎても、どんなにボロボロになってもずっとずっと大事にする。
ルカ「はい」
ルカも喜んでくれてよかったと微笑んだ。
因みにリンディとエイミィがニヤニヤと笑いながら聞き耳を立てていたことを二人は知る由もない。
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