第百二十話 出来ること
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リンディはティアナとルカの持っている食材やら巨大な釜に目を見開いた。
ルカ「ただいま帰りました」
ティアナ「お邪魔します」
ルカ「母さん。ティアナも食事に誘ったんですが…いいでしょうか?お兄さんもいないみたいですし」
リンディ「え、ええ…勿論…(あれだけの材料をどうする気かしら…?)」
その疑問は直ぐさま解決した。
ティアナが大量の米を巨大な釜に入れ、炊き始め、更に大量のおかずを作り始めたのだ。
大量の豚肉を生姜焼きにして、キャベツ千切りを添える。
そして他にもおかずを作り、大量に並べていく。
リンディ、クロノ、エイミィがポカーンとなっている。
まあ当然の反応だろうなとティアナは思う。
三人と自分の分を分けると、茶碗に大量の白米をルカの茶碗に盛り、差し出した。
ルカ「ありがとうございます。では頂きまーす!!」
ティアナ「うん、召し上がれ」
ルカは無邪気な表情で生姜焼きとキャベツを口に放り込み、白米を掻き込んでいく。
ティアナ「(今のうちに少しでも食べないと)」
ルカの食欲は大輔の息子のエリオ。
スバル、ギンガ、そして二人の母親のクイントに相当する。
少しして。
ルカ「ティアナ、お代わりお願いします!!」
特盛ご飯が、少しの時間でルカの胃袋に収まった。
ティアナ「はーい」
ティアナは口の中の咀嚼していた物を飲み込むと再びルカの茶碗にご飯を特盛にする。
エイミィ「軽く流してるティアナちゃんが凄い…」
呆然としながらルカの食事を見守る三人。
ティアナ「…おばさん達、ご飯食べないの?…私の料理、口に合わなかったかな?」
少し悲しそうな声色にリンディ達も急いで食べ始めた。
味は美味しかった。
とても。
しかしルカの食欲は凄まじかった。
あの大量の料理と釜の米を殆ど一人で平らげてしまった。
ルカ「美味しかったですよ。ご馳走様でした」
ティアナ「クス…お粗末様でした」
食器を手に取り、洗い始める。
基本的に選ばれし子供とパートナーデジモンはかなりの人数だし、ルカ、スバル、ギンガ、エリオ、そしてパートナーデジモン達の食事作りに比べれば遥かに楽な作業だ。
エイミィ「あ、手伝おうか?」
ティアナ「いいよ。これくらい冒険していた時に比べれば楽な作業だし」
テキパキと食器を片付けていくティアナにリンディは“ルカのお嫁さんリスト”と書かれたメモ帳にティアナ・ランスターの名前を書いたのだった。
そしてしばらくしてリンディも手伝い始めた。
リンディ「それにしてもあの子はこんなに食べるのね
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