第百二十話 出来ること
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数十分後。
模擬戦を終えたフレイモン、ストラビモンは退化と同時に座り込んだ。
本気の状態で数十分間ぶっ続けるのはやはり疲れる。
ルカ「ふう…」
ティアナ「疲れたあ…」
二人も融合解除と同時に座り込んだ。
そして大の字に寝転がる。
デジタルダンジョンを使えば時間の概念が存在しないためいくらでもトレーニングは出来るが、中身は成長しても肉体的な成長はしないため、外見と内面の年齢が大きく矛盾してしまうために大輔からは本当に危ない時しかデジタルダンジョンの使用はしないと言われている。
ティアナ「ルカ?」
ルカ「あ、いえ…何かデジタルダンジョンに入ってから自分に違和感を感じるというか…」
ティアナ「ああ、何か分かる気がする。デジタルダンジョンでの時間含めれば私達、8歳と9歳だもんね」
ティアナは見た目6歳、精神年齢8歳。
ルカは見た目7歳、精神年齢9歳という見た目と内面の年齢が2歳も違う。
ルカ「だからでしょうか。同じ年齢の子供といても年下のように感じてしまうんですよねえ…」
苦笑するルカにティアナも同じように苦笑する。
ティアナ「うん…私も友達から大人っぽいって言われちゃった…」
ルカ「確かにデジタルダンジョンの乱用は大輔さんの言っていたようにしない方がいいですね。今でさえ違和感を感じるのに何度もあそこにいたらよくないと思います」
ティアナ「うん」
同意見なのか、ティアナが頷いた。
ルカ「では今日はこれくらいにしましょう。ティアナ、朝食を食べていきませんか?」
ティアナ「いいの?おばさん大変じゃない?」
ルカ「…大丈夫じゃないでしょうか?母さんはティアナのことを気に入っていますし」
兄と二人暮らしということもあってしっかりした性格のティアナをリンディはとても気に入っていた。
ティアナ「そ、そうかなあ?」
曲がりなりにも管理局の艦長なのだから少々不安だ。
ティアナ「おばさんが作るんだよね?」
ルカ「?はい」
ティアナ「今までこっそりコンビニ弁当食べてたけど、これからはおばさんが作ったのをしっかりと食べるんだよね?」
ルカ「そうですけど?」
ティアナ「私…家から材料持って来るね」
ハラオウン家の材料を気にかけ、ティアナは一度家に帰って食材を持って来ることにした。
実際、殆ど家には兄がいないために一人暮らし同然だし、食材腐らせるくらいならルカに食べてもらって中身を綺麗にしてしまおう。
ハラオウン家に着いたルカとティアナ。
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