■2■ ラッキガールアオイ
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つらい受験勉強が待っているのだ。
まだ外は明るい。それなのにお開きにするのは健太がかわいそうだと思った。
「この天気も実は、ライエルの刺客の仕業だったりして」
アオイはそう言うと少し微笑んだ。そして、空を仰ぎ見た。
しかし、やはり快晴とまではいかないけれど嵐の予感は微塵も感じさせないなかなかの快晴だった。
「そんなことあるわけないじゃん。さすがに天候を操る敵なんて……」
久美子も笑って否定した。
天候を操る敵……
アオイはその言葉がひっかかった。
頭に浮かんだのはスノープラスのことだった。
自分で言った冗談だったが、そう言う可能性もあるかもしれないと思い直した。
「そうね。確かにその可能性もあるわね……」
アオイは少し考えただけで、次の行動を決めた。
「じゃあ、私が見てくるわ」
そう言うと変身して、飛び上がった。
「あ、私も行きます!」
桃子も続いて変身した。
美紅も続いた。
「広野君はここで待ってて」
美紅は戦える時間が限られているのを気遣って健太にここにいるように言ったつもりだった
ただ、今の健太としては個人的に戦いたい気分ではなかった。
せっかく受験勉強の合間の休みを楽しんでいる最中なのに、みんなしていかなくても……健太はそう思ったのだ。
普段なら一番に戦いに出向くところだが、敵かどうかすら定かではないのだ。
さすがに今はそういう気分にはなれなかった。
ただ、もし敵だったら早く倒した方がいいのは確かだ。
とりあえずここは3人に任せて、この強風が単なる自然現象であることを祈った。
しかし、よくよく考えれば、自分だけ取り残されてしまったこのに気づいた。
健太が少しがっかりしたことは確かだった。
「あれ? あれ?」
健太は何かを忘れているような気がした。
隣に目をやると何か落ち着かなくてソワソワしている久美子の姿があった。
今日は久美子も一緒にいたのだった。
「布沢さんは変身しないの?」
そう言われると、久美子は引きつった笑いを見せた。
「ハハハハハ、バッジを家に忘れたみたい……」
久美子は舌を出してごまかした。
ポケットやカバンなど必死に探し回ってみたのだけれど、結局見つからなかった。
気持ちとしてはみんなが変身した際に一緒に自分も変身するつもりだったのだが、バッジを忘れていてそれができなかったのだ。
奇しくもウイングガールズとしての意識が低くいことを証明してしまう結果になってしまった。
「まあ、今日は私はカメラマンということで」。ハハハ……
笑って誤魔化そうとしたが完全にひきつっていた。
「みんなの活躍を写真に記録させてもらうわ!」
アオイに続いて美紅と桃子が飛び立ったとき強風で2人のスカートがめくれた。
強風のせいでいつもより豪快にめくれてしまった
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