ハイスクールV×D ライド28
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為じゃ……)
まさかとは思うが、街ごと破壊する事でリアスとソーナの命を奪い悪魔への宣戦布告へとする事、同時に廃教会を隠れ家に選ぶと言う神への皮肉を好む……堕天使達の性質とも言える行動パターンも、教会の象徴である聖剣、それも聖剣の代名詞と言えるエクスカリバーを完全体に近づける事をトリガーとすると言うのは……最大級の“皮肉”だろう。
「バルパーよ、あとどれくらいだ?」
「五分も掛からんよ」
「そうか……では頼むぞ。さて、サーゼクスは来るのか? それともセラフォルーか?」
バルパーとのやり取りでほぼ確信した。……コカビエルは武器……聖剣を武器として使うことを選ぶタイプではない、間違いなくエクスカリバー統合は別の事へのスイッチだ。四季がそう考えているとコカビエルはリアスに顔を向けて尋ねた。
「お兄様とレヴィアタン様の変わりに私達が……!」
『お前を倒す』とでも続くであろうリアスの言葉を遮って風切り音が響いたかと思うと、爆発音が響き体育館が消し飛んでいた。
「流石は聖書に刻まれた堕天使……クレイの英雄の足元程度には力が有るか」
「そうね。今の私達じゃ勝てる相手じゃないわよ……完全に」
「でも、カイザードが居てくれれば勝てる相手だよな」
「だけど、頼ってばかりじゃ駄目でしょ」
「同感」
その光景に驚愕するグレモリー眷属と違い、何処か余裕の有る会話を交わす四季と詩乃。少なくとも惑星クレイの英雄の一人であるカイザードの事を知っているが故に、同じ程度の事は出来るであろう実力者を比較対象にした為に驚愕は少ない。……コカビエルもまだ全力では無いだろうが、カイザードにはまだまだ上がある。
「つまらん。……まあ良い、余興にはなるか」
落胆と言う様子を見せているコカビエルだが、四季達やリアス達との戦いは余興と気を取り直した様子だ。
「余興か……」
「言ってくれるわね……」
そんなコカビエルを前にしても四季と詩乃の二人の闘志は失われていない。目指すべき目標を前にしてもコカビエルの力は通過点、何より隣に立つ大切な人のためにも負けられないのだから。
「う、嘘だろ……」
なお、一番ビビッて居るのは一誠だったりする。まあ、この間まで一般人だったのだから当然と言えば当然だろう。……レイナーレ、ライザーと一応格上を相手にしてきたが、幸運な事に彼の腕に宿る神を殺せる力が有れば、手が届く相手だったのだが……今回のコカビエルは、圧倒的な格上……一斉に取っては未知の領域に居る相手だろう。
『アイツは聖書に記される古からの強者。先代魔王や神達を相手に戦った生き残りだ』
そんな一誠にドライグの励ましが響くが、ギギギッと乾いた動作で一誠の視線が……体育館
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