空白期 中学編 15 「萌える少女」
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のーすずかさん、黙ってないで何か言ってほしいんだけど。何か考えてるのは表情見てたら分かるんだけど……」
「気にしなくて大丈夫だよ。猫好きの男の子を嫌いな女の子はいないから」
「いや、いると思うけど。猫が嫌いな人はいるわけだし」
「うん?」
「な、何でもないです」
何でショウくんは引き攣った笑みを浮かべてるのかな? 別に怒ったり変なことは言ってないはずだけど。
ま、いっか。ショウくんも了承してくれたみたいだし、猫ちゃん達がいる場所に行こうっと♪
「……すずか」
「なに?」
「逃げたりしないから……手は放してほしいんだけど」
うーん……まあショウくんの性格的に店の外に出たりはしないだろうけど、モフモフしないで見てるだけって可能性はあるよね。
私も男の子と触れ合うのは恥ずかしいけど、もう少しで猫ちゃん達のいるブースに着くし、ショウくんはおかしなことをする男の子じゃないから別にいいかな。
「すぐ猫ちゃん達のところだし、このまま行こう」
「……すずかって見かけによらずたまに大胆なところがあるよな」
「そうかな? ショウくん以外の男の子にはこういうことしてないけど」
「そういうところ限定ってわけでもないんだが……というか、さらりと今みたいなこと言うなよ」
「ショウくんは誤解しないでしょ?」
「まあ……すずかとははやての次くらいに付き合い長いからな」
付き合いが長い=親しいってわけでもないんだけどね。
確かに私ははやてちゃんの次くらいにショウくんと仲良くし始めたけど、私より仲の良い子はたくさんいるわけだし。この世界にいるメンバーを除いても、例えばシュテルちゃんとかレヴィちゃんとか。
他にもユーノくんとかクロノくんとも親しくしてるよね。ふたりだけじゃなく、ショウくんもお仕事があったりするから、あまり会えてないらしいけど。でも同性だからか会ったときは会話が弾んでるとか……みたいな話をリンディさんとかエイミィさんに聞いた気がする。
「けど誰かに見られたら誤解されるぞ?」
「ふたりで来てる時点でアウトじゃないかな。手とか繋いでなくても誤解する人はするだろうし。でもまあ、たまにはいいんじゃないかな。他の子とも遊んでるって分かれば、はやてちゃんとかも質問されたりすること減るだろうし」
「友達想いなことで……俺に対する配慮は全くないけど」
「だってショウくんよりもはやてちゃん達との方が仲良しだもん」
私だって人間だからダメだとは思うけど、少しくらい贔屓はするよ。するのはこういう風に何気なく話せるときくらいだけど。
と考えている間に猫ちゃん達の楽園に到着。様々な毛並みの猫ちゃん達が歩いていたり、寝転がっている。何とも幸せな光景だ。
「ショウくん、猫だよ猫」
「そ、そうだな。ここで見て
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