空白期 中学編 15 「萌える少女」
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んには遠慮がないよね。まあそれだけふたりの距離が近いってことだろうけど。他に今みたいにズバズバ言う相手って……多分シュテルちゃんくらいだろうし。
こうして考えると、良い意味で言えばよく話しかける。悪い意味で言えばよくからかってくる相手に容赦がなくなるのかな。
あっでも、アリサちゃんとかとは結構ズバズバと言い合ってるよね。学校じゃあまり話したりはしてないらしいけど、翠屋とかで会ったときは話してるし。
性格的にふたりの相性が良いのかな? 性格に似たところのあるディアーチェちゃんとも相性良いみたいだし。
「ショウくん、親しい仲にも礼儀ありって言うよ。あんまり言ってるとはやてちゃんだって悲しむんじゃないかな」
「俺が言う以上にあっちのほうが言ってると思うんだけどな……というか、猫と遊ばなくていいのか?」
ショウくんの問いかけに今日の本来の目的を思い出す。お茶をするだけなら他の場所、通い慣れた翠屋でいいのだ。わざわざこの店を訪れたのは猫達と戯れるため。
家にいる猫ちゃん達には何だか悪い気がするけど、それはそれ、これはこれ。家の子達には家の子達の、ここにいる子達にはここにいる子達なりの可愛さがあるんだから!
「じゃあ遠慮なく……ショウくんは来ないの?」
「俺は見てるだけでいいよ」
「えぇー猫ちゃん達可愛いよ」
愛くるしい目とかキュートな耳とかプニプニの肉球とか! せっかくお金を払うんだから最大限満喫しないと勿体無いよ!
「えっと……表情だけだと言いたいことが読み取れないというか、すずかさん近いんだけど」
言われて気が付いたが、いつの間にかショウくんの目の前まで自分の顔を近づけていた。
しかし、猫達への興奮――いや愛の強さ故にそんなことは気にならない。今私の中にある想いは、一緒に猫ちゃん達の可愛さを満喫すること。基本受身のショウくん相手に遠慮していてはダメだ!
「ショウくん」
「え、はい」
「私と……私と一緒にモフモフしよ?」
疑問系ではあるが、おそらくはたから見た私の顔は有無を言わさないものな気がする。だってショウくんが若干引いてるし。まあショウくんの手を握り締めてるからこれ以上は離れられないんだけどね。
「ショウくんは猫嫌い?」
「いや、別に嫌いじゃないけど」
「けど?」
「……男が猫と戯れるのはどうかと」
何を言ってるの!
誰がいつ男の子は猫ちゃんと戯れちゃいけないって決めたの。良い、凄く良いよ猫と戯れる男の子。私はそういう男の子と仲良くなりたい。デートとかになれば、今日みたいに猫カフェに行って一緒にモフモフしたい。
あっ……でも、あまり猫ちゃんばかりに構われると少し妬いちゃうかも。「私と猫……どっちが好きなの?」とか聞いちゃったりして……。
「あ
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