第五章〜二人仲良く攫われた先で〜
第二十三話
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か」
なんて答えてくれた。
……馬鹿主イコール政宗様ってのは分かってんのか。
じゃなくて、比較すればの話で政宗様の側室になる気は全然ないってば。
「……もしかして、小十郎は腹の底では政宗様とくっ付いちゃえば良いとか思ってるんじゃない?
戻ってまた手篭めにされそうになっても、今度はこれも役目とか思うことにして止めてくれないんじゃ」
「そんなことはございません。姉上が嫌がるのを無理強いするなどと……本当に好いた方がおられるというのであれば、
この小十郎、いくら相手が政宗様とはいえ姉上の幸せを後押ししたいと考えております」
本当かよ……政宗様命の忠臣が。何か今度は売りそうな気がするけど。悪いけど信用出来ないなぁ……。
「ねぇ、代わりに小十郎が政宗様の側室になってくれない?」
「死んでも嫌です」
「相手は政宗様だよ? おはようからおやすみのその先まで一緒にいられるんだよ?」
一瞬小十郎は何かを考えて、それも悪くないといった顔をした。
が、すぐに首を振って嫌です、と今度は強く言う。
「何で、いいじゃない。政宗様大好きでしょ?」
「そういう意味でお慕いしているのではございません。
小姓であった時でさえ何とか伽の相手を免れて来たというのに、今になってそれをするのは嫌です!」
大好きな政宗様でもそれは駄目なわけ? あらまぁ、政宗様ってば小十郎にも拒否られちゃって。
っていうか、あの人も小十郎は範疇外か? 結構好みは煩いもんねぇ……。その煩い人のお眼鏡に適う私って一体……。
「でもあの男にならいいの?」
そう尋ねて鳥肌を立てる小十郎は、どう見ても由と思っているとは思わない。
寧ろ忌み嫌っていると考えた方が良さそうだ。
「小十郎一人であれば返り討ちにするか、舌を噛み切って自害しております!
……ですが、姉上がおられる以上、そういうわけにも参りますまい。
小十郎がいなくなれば、誰が姉上の身を御守りするのか」
……気持ちは嬉しいんだけどねぇ。でも身代わりに弟差し出して無事に、ってのも……。
とりあえず、明智の野郎が来たら力使って近寄れないようにするか……。
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