嘘つきの天才が殺し屋をやめるそうです。〔2〕
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「白神。次はコイツを狙ってもらう。コイツは……」
どうでもいい情報は聞き流し、ポイントとなりそうな情報だけを頭に入れる。
この作業は無意識でやれるほど慣れてしまった。
慣れすぎて逆に暇だけどな。
ええと?次のターゲットは――――――
住んでる場所:ファイヤス村
歳 :15歳
性格 :見た目によらず怖いらしい
特徴 :黒髪碧眼
影の魔導師
――――――――こんな感じか。
性格が性格じゃない何かに聞こえる気がするのだが、
きっと気のせいだろう。うん。
ファイヤス村、というのは俺の生まれ育った村なので、今回は
遠出をしなくて済みそうだ。よっしゃっ!
交通費が安いっ!
ついでに名前はどーでもいい情報に入る。
知らなくても暗殺の実行に支障は出ないからな。
「……だそうだ。期限は5月5日。そいつの写真はこれだ。殺れるか?」
うわ。チョー美人。でも、なんかちっちゃくね?
今日は、4月20日だったか。よゆーだな。
「殺れますが……。コレ、いつの写真ですか?」
だって写真に写っているの10歳くらいの女の子だぞ?
これがターゲットな訳無いだろ。
それともあれか?俺にロリっ子を殺させたいのか?
「あぁ、それは5年前の写真だそうだ。名前は白神 絵畄音《しらかみ・えるね》。
――――――じゃ、よろしくな。」
「はぁ、」
バタン
――――――――後で思うと、あの時、断っていれば、俺の人生は
もう少し、平凡だったかもしれない―――――――――
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