第百十九話 甘い紅茶
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が丘テロで失った家族を思い出していたのだろう。
カリム「(私はまた一輝さんに嫌なことを聞いてしまったのね……)」
無神経な自分はいつになったら彼を傷つけないで済むのだろうと思うが、一輝はそんなカリムの頭にポンと手を置いた。
一輝「気にすんな」
カリム「一輝さん…でも」
一輝「お前は俺のいた世界の人間じゃねえ。だから光が丘テロのことを知らなくても仕方ないんだ。それに…もうこれは7年も昔のことだ。ある程度の整理はついてる。」
カリム「一輝さん…」
一輝「だからお前も気にすんな。」
それだけ言うと一輝はカリムと共に元来た道を歩く。
カリム「…分かりました。でも、私は…」
一輝「?」
顔を僅かに紅潮させているカリムに疑問符を浮かべる一輝。
カリム「私はいつかあなたの支えになりたい…そう思います」
自分の立場もあり、想いを伝えることは出来ない。
しかし、一輝を支えることは今でも出来るはずだ。
一輝はしばらく目を見開いていたが、笑みを浮かべた。
一輝「そいつは頼もしいな」
それだけ言うと、二人は教会へと戻るのだった。
おまけ〜可愛いは正義〜
大輔「アインス…」
アインス「な、何…?」
真剣な表情に思わずアインスも表情を引き締めた。
しかし大輔が差し出した物に引き締めた表情が崩れた。
大輔が差し出したのはネコミミカチューシャー。
アインス「大輔…これは一体…?」
大輔「ドクターに頼んで作ってもらった。脳波を感知して様々な動きを見せる本格仕様だ。アインス付けてくれ。これさえあればお前の可愛さは格段にアップするだろう。さあ付けてくれ」
アインス「し、しかし…」
恥ずかしいのかネコミミカチューシャーを見つめるアインス。
大輔「そうか…今日はお前と一緒に過ごそうと…」
アインス「付ける!!」
ネコミミカチューシャーを付けるアインス。
大輔「…可愛い」
黒猫のネコミミカチューシャーはアインスにピッタリであった。
大輔「アインス…猫の鳴きまねをしてくれないか?」
アインス「え?さ、流石に恥ずかしい…」
大輔「頼むよ。俺、可愛いアインスをもっと見たいんだ。普段も凄え可愛いけど」
アインス「わ、分かった……に、ニャア〜…」
顔を真っ赤にして声小さくしながら、可愛いらしい猫真似声でニャア〜と言うアインス。
アインスの脳波を感知して、ネコミミがペタンとなる。
目茶苦茶可愛い…。
大輔「アインス…もう一回」
アインス「に、にゃあ〜…」
大輔「が
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