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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-12 手助け大事
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第3者side
三面巨人を倒し、思わず声を上げて喜んでいると、ひゅるるるると啼く象水母がこちらへと近づいてくる。
今、リーファの目の前でストップしキリトたちを見下ろしている。
今まで細いと思っていた肢は意外に、というか半端ないほどに太く、両手で囲い込むには腕が短すぎる。さらに体はもう輪郭しか見えず、顔はやはり象っぽくて耳のところがエラなのだろう、ヒラヒラと両側で波打っている。
「……で、これからどうすんの」
相手のカーソルはテイム成功したわけではないので敵対色の黄色。このままやられてスイルベーンへ逆戻りという展開も無くは無い。しかし、それを言ってしまえば逆に今襲われていないのはイレギュラーな展開だろう。
「これからどうしよっか、キリトくん」
「そうだな…………うーん……」
どこかでひゅるるっと啼く声がする。すると眼の前に長い何かがまっすぐとあたしたちの方に伸びてくる。
「げっ........」
飛び退こうとするキリト。無理もない、伸びてきた長い何かは、さっき苛められていた象水母の邪神の鼻だ。
キリトの耳をユイが手できゅっと引っ張る。
「大丈夫です、パパ。この子、怒ってません」
――この子ぉぉ……?
リーファがユイの発言に口をぽかんと開けると、象邪神の鼻の先端が細く割れ、ぎゅるっとリーファ、キリトを巻き取り、勢い良く持ち上げた。
「ひええええっ」
情けない声を聞くだすキリトと声もだせないリーファを、象邪神は数十メートルの高さまであげ、そのまま背中の上に放り投げる。
二人はお尻から墜落し、ぼよんと弾んで落ちる。象水母の胴体は灰色の短毛がふさふさと生えていた。
象水母は満足するようにもう一度啼いて、何事もなかったかのように移動し始めた。
キリトと顔を見合わせて、状況把握をしようと努力するが理解できない。
「そういえばさ、何で襲ってこないんだ?」
「クエストとか?」
「ううん……クエストではないみたいよ。いつもならここにクエストのスタートログが出るはずだもん」
キリトの問いにリーファが手をヒラヒラさせながら答える。
「多分……イベント的なものかな。だとするとちょっと厄介かも」
「どういうこと?」
「クエストっていうのは終わった時点で報酬もらって終わり…………でいいんだけどイベントはプレイヤー参加型ドラマみたいなものだから絶対ハッピーエンドとは限らないんだよね」
「なら、このまま食われるってこともありうるの?」
「うるうる。あたし、ホラー系のイベントで行動間違えて魔女の鍋で煮られて死んだことあるから」
キリトの顔がちょっぴりひきつる。だが、その表情はすぐに戻る。
「そっか
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