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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-12 手助け大事
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こ! 多分、この上がアルンだよ!」?

階段へと足をかけた。















◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆














焦る気持ちを抑えきれない二人が階段を二段飛ばしで駆け上がり、その先の扉を開けると…………


二人の眼に飛び込んできたのは、あまりにも美しく荘重な、積層都市の夜景だった。

そう、シャオンたちが先にたどり着いた町、アルンだ。


「………世界樹、ということは……」

キリトの呟きに、リーファが頷いた。

「……うん。間違いないね。

ここがアルンだよ。

アルヴヘイムの中心にして、世界最大の都市」

「ああ……ようやく着いたな」


そしてキリトの肩に舞い降りたユイが輝くような笑みを浮かべた。

「わあ……!

わたし、こんなにたくさんの人がいる場所、初めてです!」

その言葉に、キリトも思わず顔をほころばせる。



すると、パイプオルガンのような重厚なサウンドが大音量で響き渡り、続けてソフトな女性の声が空から降り注ぐ。


『午前4時から週1度の定期メンテナンスが行われる為、サーバーがクローズされます』


という運営アナウンスだった。一時間ほど前にシャオンたちが聞いたアナウンスと同じものだ。

複数回流すことで、情報の聞き流しを防いでいるのだろう。



先に立ち上がったリーファが口を開いた。


「今日はここまでだね。

一応宿屋でログアウトしよ」

キリトが一度頷いてから尋ねる。

「メンテってのは、何時まで?」

「確か、今日の午後3時までだったかな?」


キリトは軽く眼を伏せてから、上空を見上げた。

その先、遥か高みには世界樹の枝が四方に広がっている。


そして、雰囲気を変えるように、満面の笑みを浮かべてリーファに告げる。


「ああ。でも俺、貧乏だから、あんま豪華じゃないとこがいいな」

「イイカッコして、サクヤたちに全財産渡したりするからよ」

「ユイ、近くに宿屋はあるかい? 出来るだけ安いの」

小さな眉を寄せて世界樹を凝視していたユイだったが、直ぐに笑顔を浮かべて答える。

「はい、あっちに降りたところに激安のがあるみたいです!」

「げ、激安かぁ……」


引きつるリーファに小さく笑みをこぼししつつもキリトは宿屋に向けて歩きはじめた。







宿屋に到着した二人はそれぞれ部屋を借り、キリトは自分の部屋に向かった。

「いよいよ、だな…………失敗は許されない……」


キリトは、自分に課せられた責務と誓いの重さを改めて実感したのだった。


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