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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-12 手助け大事
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男が手を振ると、部隊の一番後ろに並ぶ魔法使いたちが、次々と詠唱を始める。戦士たちが各種ステータスを増強魔法が包んでいく。
「十……九……八…………」
詠唱の中、弓使いのカウントダウンが高らかに響く。
「…………下がろ、キリトくん」
「…………ああ」
――悔しい……けど何もできない…………
そんなキリトの脳裏に誰かの声が響く。
――仲間捨てて逃げんの?
――違う。この状況ではどうにもならないんだ
――状況? そんなものどうだっていい。損得勘定抜きで、自分の心に素直に、な?
そこで、その声は消えた。
――自分の心に素直に…………か。そうだよな。お前が大切にしてたことだよな、相棒
キリトには、その声が誰のものだか分かった。
あの世界でも少なかった親友と呼べるほどの存在。自分と対をなすその剣を持った男。
何より……自分自身に素直に生き、すべてを守り抜いた、自分の相棒。
「三……二…………」
キリトはリーファに向き直る。
「リーファ、助けに行こう」
「私もそう考えてた。また、スイルベーンから手伝うからね」
「よろしく頼むよ」
「…………一!」
次の瞬間、二人の姿が掻き消え、ウンディーネ部隊の方から絶叫が響く。
「ぐはぁぁぁぁ!!」
キリトとリーファのコンビネーションがメイジ隊を狩っていく。
「メイジ隊が襲われている! 援護に回れ!」
リーダーが援護を回すも、手練れのウンディーネはトンキーへの攻撃をやめない。
すると、冷たい空気を強烈に震わせるほどトンキーの声が響いた。
「あ…………」
リーファは細い声を洩らしながら、トンキーの死を覚悟し、黒い血が噴き出すと思っていたが…………迸ったのは、途轍もなく眩い光だ。
くわぁぁん、という甲高い声が響きウンディーネ部隊のを覆っていた支援魔法のオーラや、攻撃魔法のエフェクトが煙となり蒸発した。
――範囲解呪能力《フィールド・ディスペル》!?
範囲解呪能力
(
フィールド・ディスペル
)
…………
一部の高レベルモンスターだけが持つ特殊能力。その場にいた全員が一瞬にして凍りついた。
トンキーの胴体の硬く分厚い殻が吹き飛び、光の塊から螺旋状の尖塔が伸びる。それは真っ白い輝きを帯びて、四対八枚の翼が姿を現す。
「トンキー…………」
トンキーは八枚の大きな羽を羽ばたかせ垂直に舞い上がり、高度十メートルほどで停止したトンキーの羽が、前触れもなく色合いの違う青い輝きに満たされる。
「あっ……やばっ……」
「うん……やばいな…………」
キリトとリーファが雪の上に伏せると、トンキーの全ての足か
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