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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-12 手助け大事
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前じゃない気がするけど」
「そ、そうかもな。なんか頭に浮かんできたんだよ」
「へー、キミもあの絵本知ってるんだ。じゃあ、まあ、いいわ。それにしよ!」
ぽんと手を叩いてから、足元の毛を撫でた。
「おーい邪神くん、キミは今からトンキーだからねー」
当然反応はなく、続けてキリトの肩に座るユイが声をかける。
「トンキーさん、はじめまして!よろしくお願いしますね!」
すると今度は、多分偶然だろう……頭の両側の耳もしくはエラが動いた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
トンキーの背中に乗ってどんどん奥地に進んで行く。その途中、はぐれ邪神と何回か出くわしたが邪神はスルーしていく。
隣でキリトがまた船をこぎ出す。
「ホントよく寝るなぁ……」
すると急にトンキーが歩くのをやめる。
「どうしたんだろ?」
立ち上がりトンキーの頭近くまで移動し、前方を覗き込む。
「うわぁ……」
思わず声が洩れてしまった。
穴だ。それも底が見えないほどの深い穴。
「……落っこちたら、どうなんのかな…………」
「さぁ…………」
「キリト君、いつ起きたの?」
「ついさっき」
緊張感のない二人の会話に肩に乗っていたユイが真面目な顔で答える。
「私がアクセスできるマップデータには、底部構造は定義されていません」
「うへぇ、つまり底なしってことか」
後ろにずり下がり、背中に戻ろうとするとトンキーが、がくん、と動き出す。
――まさか、この穴に放り込まないわよね…………?
トンキーは落とすのではなく、足を折りたたみ、巨体を降ろす。そして完全に動きを止める。
私たちは顔を見合わせてから、恐る恐る背中から降りた。
「……こいつ、何がしたいんだ…………」
ふさふさとした毛皮をとんとん叩いてみた。
「おーい、トンキー。あたしたち、どうすればいいのようー」
しかし返事はない。
「もしかして寝てるだけ?あたしたちが徹夜で頑張ってるのに?」
「おい、リーファ。上見てみろよ、凄いぞ」
「え…………?」
言われるがまま上を見上げると、そこにはすごい光景が。世界樹の根っこがなんと真上にあるのだ。
「ほんと、凄い……あれが全部一つのダンジョンだとしたら、間違いなくALO最大規模ね…………」
二百メートル以上の空間で、どうやっても届かない。
「どうやって行くのかな........」
するとキリトの肩に乗るユイが、
「パパ、東から他のプレーヤーが接近中です!一人……いえ、二十四人!」
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