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竜のもうひとつの瞳
第十九話
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くくらいで、観光らしい観光はしなかったものね。

 どうせ旅をするなら、楽しくしたい。いや、楽しくしなきゃ辛くなっちゃうもん。
雑草食べながらも逞しく旅をしていた……なんて、霞んじゃうくらいに楽しい思いもしなきゃね。

 「よし、乗った!仕事終わったら何処か案内してよ。いかがわしい所に連れ込もうとしたら叩き潰すからね」

 「あいよ……って、酷いなぁ。俺、そんなことするように見える?」

 「男はケダモノ、奥州で学習しました」

 寝込みを襲われたわけですから。うっかり信用しちゃったら何をされるか分かりません。
流石に二度目は嫌だもの。人間不信になっちゃう。まぁ、慶次に限って言えば裏表なさそうだから、ある程度までは信用しても良さそうだけども。

 仕事をさっさと終わらせて、私は久しぶりに女の格好をしたまま外に出ることになりました。
本当は袴履いて行こうとしたんだけど、まつさんに止められてしっかり着付けをして、
どっからどう見ても女といった格好を半ば強制的にさせられました。

 女物の着物は動き難いから嫌なんだよねぇ、大股で歩けないし……可愛いけども、何かあった時対応が出来ないからさぁ。

 慶次が守ってくれるつもりでいるから良いんだけども、如何せん腕前がどれくらいか分からないからなぁ。
いざって時は重力の力で凌ぐしかないかぁ。そんなことを考えて町に繰り出すことになった。
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