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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
ニ十二話 世界最強の少女
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が時間勘違いしとったんね……ごめんな〜。ウチ滅多に人に会わんから……」
「いえその……こちらこそ……」
とりあえずジャージを着たジークリンデが苦笑する。のに対して、クラナは頭を深々と下げたまま完全制止する。その様子に困ったように笑って、ジークリンデは言った。
「えぇと、ひとまず頭上げよ?気にして……は無い訳や無いけど、そのままじゃ話もできへんし……」
「いえ……」
憮然として頭を下げ続けるクラナに、ジークリンデはますます困ったらしく、何故か意味も無く左右を見回す。挙動不審におろおろする少女の前で全力で頭を下げ続ける男子。なんだか分からないがとてもおかしな光景だ。
[あ、相棒、エレミアさんおっしゃる通りです。頭を上げましょう。相手の顔を見ずに会話するのも、失礼に値しますよ?]
「…………」
何度か二人促されて、クラナはようやく顔を上げた。
「本当に……すみません……」
「あ、ううん、ウチにも原因があったわけやから、そんな気にやまんといて?な?」
「そう言う訳には……」
彼女の言葉に恐縮したように言うクラナに、ジークリンデは「まじめやなぁ」とますます苦笑する。後ろ手に手を組んで、軽く首を傾げて言うその姿はとても可愛らしかったが未だに若干顔が朱い。まぁ年下とは言え男子に一瞬でも裸体を見られてしまったのだ。朱くなるなと言う方が無理な相談だろう。
「うぅん……」
「…………」
しかし何はともあれ、先ずはこの気まずい空気をどうにかしなくては本当に碌に会話も出来なくなってしまう。そんな風に考えて、ジークリンデは必死に考えを巡らせる。そうして……
「と、とりあえず……お味噌汁、呑む?」
「え……」
突然の提案に、クラナは眼を丸くして硬直する。その様子をみて、自分が割と突拍子もない事を言ったことに気が付いたのだろう。数秒の静寂の後、顔が一気に朱くなる。
「あ、いやその、ウチお味噌汁が好きでな、あとおにぎりも好きやから、その、いやそうやのうて!せやから……味噌汁でものんで、落ち着けたら……その……」
「……ぷふっ……」
[……!?]
「う、うぅ……」
頬を朱くしたまま所在なさげに視線を右往左往させている彼女に、クラナは溜まらず小さく吹き出した。その反応にジークリンデはますます顔を赤らめて俯く。馬鹿にされたのだと思ったのだろう。だが、其れは違う。
「あ、あの……」
「うぅ、なに……?」
「いただきます。味噌汁」
「ふぇ……」
不意打ち気味のその言葉に、呆けたようにジークは眼を丸くする。
「すみません笑ったりしてしまって……その、凄く強い方だって伺っていたので、もっと硬派な方かと思ってて、こんな風な、可愛らしい方だとは……」
「…………」
[…………]
苦笑しながら言ったクラナは、ぽかん
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