(早くも)夜に起こること~1~
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時間が経つのは早いもので、あっという間に夜になってしまった。
この学校は変わっていて、部活ごとの寮になっており、部屋は部員全員一緒。
レギュラーメンバー以外の部員は家に帰宅。部屋には、いつもの9人がくつろいでいた。
「ふぁ、眠い……」
なぜだか今日は一段に疲れたようで、さっきから睡魔と戦っている。
「眠いの?翼君」
「あ、はい。少しだけ……」
「悪い、まだ寝かせてあげらんないな」
いや、寝かせてください。
毎日毎日してるんですから、たまにはゆっくり休む日をくださいよ。
「さて、じゃんけんで決めますか。翼の相手」
「静かにじゃんけんしててください。少し寝る…」
だめだ、このまましたら体力がもたないのは確かだ。
「え、寝かせないよ?」
「鈴…むり、眠気が…」
「いいじゃないですか、すこしくらい。毎日やってるんですし、ちょっとだけ寝かせてあげても」
「進、助かるよ」
「いいじゃねっすか、じゃんけん終わったらおこせばいいっすよ」
もう、無理。
ベットの上で寝転がって瞼を閉じるとだんだんと意識が遠のいていき、少しの間で眠りへと落ちてしまった。
8人がじゃんけんしている声は少しの聞こえたが、やがて聞こえなくなった。
「翼く〜ん?大丈夫?」
「う……ん…」
眠い。
まだ意識がもうろうとするなか、瞼を開けると、薫さんの顔が目の前にあった。
「あ、おはよぅ…ございます…どれくらい寝てました?」
「2時間ぐらい、ぐっすりだったからおこせなかった」
「あ、そうですか」
「今日の相手決まったよ」
「え?誰……う…」
目を擦り、目の中にあるごみをとるが、まざ視界がぼやけている。
きっと目にゴミが浮いてるのだろう。
「僕と」
「俺」
「え…」
今日に限ってなんで、このドS2トップなんだろう。
鈴と薫さんだ。
疲れている日にはこの人たちとはしたくない。
とにかく激しいのだ。
「さ、翼するよ〜今日俺中担当だから」
「僕は上ね」
「あ、はい」
大変夜になりそうだ。
その読みは外れなかった、いつも通り容赦がなかった。
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